第8回スト2HD10先イベント「ハイビギ(バイソン)vs クルベガ(ベガ)」を行いました。
今回はその振り返りを行っていきたいと思います。

なお、これまでのスト2HD10先イベントの結果についてはこちらの記事をご覧ください!

大会動画

試合前インタビュー→試合→感想戦の流れとなっております。
今勢いのある若手プレイヤー同士の試合となっておりますので、ぜひご視聴くださいませ!

試合の流れ

スパ2Xにおいて攻めと守りのバランスが問われるとされるバイソンvsベガ。

バイソンもベガも安易に突っ込むとカウンターでダウンを取られ、厄介な起き攻めを仕掛けられるリスクが常に伴います。

また、体力リードを取った側は待ちモードで有利に立ち回ることができ、リードを取り返すために待ちモードの相手をこじあけるのはなかなか困難となります。

一般的にバイソン有利と言われるこのカードですが、ポイントとなる部分を取り上げていきます。

突進系の技とその対抗策

バイソンはダッシュグランドアッパーでダウンを奪ったり、ダッシュアッパーで距離を詰めて投げたりするのを起点とし、ベガはダブルニープレスやサイコクラッシャーでダウンを奪ったり、ヘッドプレスやデビルリバースで上から攻めたりするのを起点とします。

バイソンの突進系の技に対して、ベガは立ち中Kや大Kのミドルの牽制で止めることができるほか、特に強力なダッシュグランドアッパをダブルニープレスで一方勝ちでクリーンヒットしながらダウンを奪えるため、ここからの起き攻めで一気にプレッシャーを与えることができます。

一方、ベガの突進系の技に対して、バイソンはしゃがみ中Pの先端が食らい判定がないため先置きで止めることができるほか、突進を見てからヘッドを出すことでダウンを奪って強力な起き攻めを仕掛けることができるため、ベガ側は安易に突進技を撃てないと言えます。

また、ヘッドプレスの跳ね返りやデビルリバースに対しては、原則しゃがみ大Pのアッパーを出すことでかなり広範囲をカバーできるため、ベガ側は軌道を変化させるなどの読み合いを入れていくことになります。

起き攻めの選択肢

バイソンもベガもダウンを奪った際は起き攻めを仕掛けることができます。

バイソンの起き攻めは非常にシンプルで、安飛び小攻撃から投げと大足の2択を迫ったり、地上から通常技を重ねて同じように投げと大足の2択を迫ったりするのが基本となり、どちらもダメージが高くかつ起き攻めがループするため非常に強力と言えます。

一方のベガの起き攻めは、安飛びからダブルニープレスを絡めた連携で固めながら陣を押したり、投げでガードを崩したりする選択肢が基本となってくるほか、地上からは密着で中足を重ねて投げと中足ダブルニープレスの2択を迫ることができます。

両者を比較してみると、投げはバイソンの方がダメージが高くかつ投げ間合いもバイソンの方が広いこと、受け手側としてバイソンは無敵技であるヘッドをカウンターとしてヒットさせれば逆に起き攻めを仕掛けることができるのに対し、ベガ側はスパコンゲージがたまるまでは投げ返しやジャンプ逃げぐらいしか切り返す手段がないことなど、全体的に起き攻めはバイソンの方が有利と言えるのではないかと思います。

バイソンの待ちモード

バイソンもベガも非常に火力が高いので、油断すると一気に形勢逆転されかねないのですが、バイソンは体力リードを取った際に待ちモードを展開することができます。

ターンパンチをKKKで溜めながら立ち小P連打やバックジャンプ大Pでベガのダブルニーやサイコをつぶすことができ、ヘッドプレスに対してはやや上に判定のあるバックジャンプ中Pで踏まれる前につぶすことができます。

起き攻めの火力が高いバイソンが体力リードを取った後にこの待ちモードに入ってしまえば、ベガ側がこじあけるのはかなり難しいことが予想され、この点でもバイソンが有利と言えるのではないかと思います。

連戦の中で相手の動きをコントロールして択を通す

これまでの内容から、全体としてバイソン側が有利な要素がそれなりに多い組み合わせですが、読み合いのじゃんけんが成立している部分は間違いなく存在し、連戦の中で相手の行動に対して読みをうまく回し、布石を作りながらここぞいうときに択を通す力が問われます。

これは格ゲーの強さの本質といえる部分でなかなか身につけるのは難しいところではありますが、相手の選択肢に対して裏択(カウンター)の手をきちんと用意しておき、相手の動きを自分がコントロールしてここぞというときにきちんと制する力が問われます。

バイソンはキャラ性能を生かした強力な攻めを見せつつ待ちモードによる守り重視の行動も問われ、ベガ側はスパコンゲージを回収しつついかに体力リードの展開を作るかという部分が課題と言え、お互い考えさせられる要素が多い組み合わせなのではないかと思います。

総評

今回は、お互いプレイ歴約2年の若手プレイヤーであるハイビギさんとクルベガさんのお2人で10先イベントを開催しました。

読みを回して相手の動きをコントロールするという格ゲーの本質と言える部分が大きく差としてあらわれた試合内容で、お2人とも新たな課題が見えたのではないかと思います。

イベント開催にあたって自ら参加表明をしてくださったハイビギさん、そしてイベント参加を快く引き受けてくださったクルベガさんには本当に感謝しております。ありがとうございます。
そして、クルベガさん10先イベント見事勝利おめでとうございます!

今回もイベント開催にあたってたくさんの方にイベント告知を拡散していただき、またご視聴くださいましたことに深く感謝いたします。本当にありがとうございました!

スト2HDでのイベントについては今後もできる限り間を空けずにまた行っていきたいと思います。
内容が決まり次第また告知させていただきますので、そのときはぜひ拡散およびご視聴の方よろしくお願いいたします!