eスポーツ格ゲー講座の第2回目。

本講座では現在非常に注目度の高いeスポーツジャンルである格ゲーについて、全くプレイしたことがない初心者の方でも無理なく上達できるよう知識やノウハウをお伝えするものとなっております。
もしかしたらこれを見ると本当にプロゲーマーになれてしまうかも!?(笑)
というのは半分冗談で書いていますが、半分は本気というかそれぐらい真剣に充実した内容をお伝えできればと思っておりますので、みなさまよろしくお願いいたします!

なお、前回のeスポーツ格ゲー講座の記事はこちらからどうぞ。

まずはキャラクターを操作するためのアーケードコントローラーについて再度おさらいをしましょう。

アーケードコントローラー(アケコン)

格ゲーにおいてキャラクターを動かす際に使うものがこのアーケードコントローラー(アケコン)となります。すべてのプレイヤーは原則ほとんど同じようなタイプのアケコンを使用しており、デバイスの部分で大きな差が出ているわけではありません。
要するに正しく操作できる腕があるかどうかが重要なわけですね。
ちなみに画像のアケコンは自分が普段使っているものです!
基本的には1つのレバーと数個のボタンを組み合わせて操作を行います。
画面上では派手な動きをするキャラクターですが、実は操作自体はレバー1つとボタン数個だけで成り立っているんですね。

さて、前回はキャラクターの移動全般に関わるレバーの持ち方についてご紹介させていただきましたが、第2回目の講座では格ゲーをプレイする上での攻撃全般の要となるボタンの押し方について、丁寧に解説をしていきたいと思います。

まずはボタンの役割について軽く触れておきます。

ボタン

キャラクターの攻撃全般に関わります。
それぞれのボタンには異なる種類の攻撃が割り当てられており、パンチやキックといった系統の違いがあったり、威力の大小の違いがあったり、ゲームによっては各キャラ独自の特殊な攻撃が出せたりと様々な攻撃がこのボタンで繰り出せます。
また、単一のボタンのみならず複数のボタンを同時押しすることで繰り出せる攻撃もあり、1試合の中で場面ごとに的確なタイミングでボタンを押す技術が求められます。
画像はストリートファイターシリーズで使用する6ボタンの役割となっています。
先ほどの画像にある自分のスティックは8ボタンついていますが、普段スト2を遊ぶ上ではL1とL2に相当するボタンは使いません。
ただし、ゲームによっては上一列の4ボタンのみ使用したり5ボタンを使用したり、ボタンの役割も少しずつ異なっていたりします。
ストリートファイターシリーズでよく見られるこの6ボタンが一番多いボタン数かなという印象ですね。

なお、ボタンの役割として一般的にストリートファイターシリーズでは威力の大小から下記の通りの呼び方をします。

小パンチ 中パンチ 大パンチ

小キック 中キック 大キック

このように、押すボタンによって異なる攻撃が出ますし、複数のボタンを同時押しする必要もあるので、すばやく的確に自分の意図するボタンを押せるように練習しなければなりません。
そこで、まずはボタンを的確に押すための運指について解説していきます。

ボタンの運指

まず6ボタンもあるので、人間の手の指5本よりも多いわけです。
そのため、1つの指で複数のボタンを割り当てることが必要になってきます。
ちょうどパソコンのキーボードを操作するようなもので、限られた本数の指で数多くのキーを押すような感覚ですね。
その際に一般的な運指(どのキーをどの指で押すか)の基準が定められており、原則その通りに押せば無駄がなくスムーズに押せるというわけです。
格ゲーでも同じことがいえまして、指の基本配置としては、画像のように小パンチボタンに人差し指、中パンチボタンに中指、小キックボタンに親指の3本を割り当て、小指と薬指がフリーの形が自然かなと思われます。

とは言いつつ、実は格ゲーではそこまで厳密に運指についてとやかく気にする必要はないというか、普段の平常時のそこまで押す速度にこだわらない場面においては、どのボタンも人差し指と中指の2本をそばに置いて確実に押すのが普通です。
これはどういうことかというと、基本的に格ゲーでは攻める側と守る側のターンが割と明確であり、こういう場合は攻める側が安心して攻撃を仕掛けられますし、守る側はレバー後ろでガードを固めつつ反撃の隙をうかがうんですね。
そのため、攻める側がある程度自由にボタンを押せることが多く、落ち着いて確実にボタンを押すことができるわけです。

ただし、ある程度格ゲーを触っていくと、たとえば相手の技の空振りを誘ってその一瞬の隙に技をカウンターで叩きこむ、いわゆる「差し返し」と呼ばれる技術が有利に進める際に必要になってきます。
そうなると、人間の反応速度とも相まって悠長にボタンを押していたら間に合わない場面というのも出てきます。

よく差し返しで使用する技に足払い(しゃがみ中キックおよび大キック)があります。
先ほどの指の基本配置から人差し指と中指の2本をそばに置いて大キックボタン1つを押そうと思うと、最も押しにくくて遠い位置に大キックボタンがあることに気づくかと思います。
この押し方だと反応してからボタンを押すまでの時間が長くなりやすく、あまり得策とは言えません。
それであれば、最初から指を大キックボタンの近くに置いて押す準備をしていればいいのではないかという意見もありますが、そうすると指の基本配置を崩すことになり、他のボタンを押す際のフォローがききにくくなってしまいます。

プレイヤーにとって様々な押し方があるとは思いますが、自分の押し方としては下の画像のように指の基本配置の際にフリーになっている薬指を折り曲げるようにして押しています。

最初は慣れないかもしれませんが、この押し方であれば咄嗟の時でもかなり早くボタンを押すことが可能となります。
なお、他の押し方としては中指を折り曲げながら斜めにスライドさせて押すことでも対応できるかと思います。
咄嗟に押すときはこのどちらかの押し方が基本になってくるかと思われます。

同じ要領で中キックボタンであれば、下の画像の通り中指を折り曲げて下にスライドさせるように押すとすばやく押せます。

咄嗟に押す必要性の高いボタンはこの大キックおよび中キックになりますが、補足として大パンチを押す場合は、基本配置の際にフリーになっている薬指が最も距離が近いのでその指でそのまま押すのがおそらく最もすばやく押すことができるかと思われますが、あまりすばやく押す必要性がないということもあって自分はよく慣れた押し方として中指を右にスライドして押しています。

格ゲーをしばらくプレイしていると、要所ですばやくボタンを押さないといけない場面が結構出てきます。
その際はこの運指を参考に、焦らず的確にボタンを押せるよう訓練してきましょう! 

ボタンの押し方:ピアノ押し

実はボタンの押し方にもコツというものがあります。
普通って1本ないしは人差し指と中指の2本の指をそばに置いてポンと1回押すのが通常だと思います。ただし、この押し方をずっと続けてしまうと生じるデメリットがあります。
1回しか入力しないということは、技を出そうとする際に何らかの要因でキャラクターが硬直している状況の時、当然のごとくボタンを押しても反応しません。
たとえば相手の攻撃に対してガードを固めているときに隙をうかがって反撃する時や、目押しコンボでボタンを順番に押して連続攻撃を叩き込む時などは、1回だけの入力では心許ないです。

これを解消するための押し方として、いわゆる「ピアノ押し」と呼ばれるテクニックがあります。
この押し方は、特定のボタンを押す際に中指と人差し指をそばに置いてポンと1回押すのではなく、画像のように中指→人差し指の順番でタタンと2回すばやく押す方法です。
この押し方であれば瞬時に2回入力を行うことができるため、前述の硬直が混ざるような場面で1回しか入力しない時に比べて技が出る可能性が高いと言えます。
また、この押し方を応用すれば、2回と言わず何度も繰り返し交互に押すいわゆるボタン連打もスムーズに行うことができます。

格ゲーをやりこんでいるプレイヤーの間ではこの押し方は今となってはかなり浸透していますが、一般プレイヤーでボタンを1回しか押さない方もまだまだ多く見受けられる印象です。
ちなみに当時学生だった90年代の格ゲー全盛期時代は、自分も全くピアノ押しをやっておらずどのボタンもポンと1回押しているだけで、本格的にピアノ押しを取り入れ始めたのはスト2をネット対戦でやり始めてからです(汗)
普段から意識して練習すればすぐに身につく押し方なので、まだあまり取り入れられていないというプレイヤーの方はぜひ練習してみることをおすすめいたします! 

総評

今回の講座ではボタンの運指およびボタンの押し方について解説しました。
原則同じアケコンを使ってプレイするわけですから、こういった基礎力の差がプレイの差になってあらわれてくるという言い方ができるかと思います。
格ゲーをこれから始める人はもちろん、すでにプレイされていてあまり意識できていなかったという方も、これを機に一度見直してみてはいかがでしょうか。
また、質問等も随時受け付けておりますので、どうぞお気軽にご相談くださいませ!

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