第10回スト2HD10先イベント「KKY(ダルシム)vs kenta-kobe(本田)」を行いました。
今回はその振り返りを行っていきたいと思います。

なお、これまでのスト2HD10先イベントの結果についてはこちらの記事をご覧ください!

大会動画

試合前インタビュー→試合→感想戦の流れとなっております。

10先ならではの熱い試合内容となっておりますので、ぜひご視聴くださいませ!

試合の流れ

スパ2Xにおいてお互いいい勝負であると言われているダルシムvs本田。

あの手この手で攻めてくる本田に対して、ダルシム側がいかに対応行動でそれらを押しのけて有利に試合を運べるかが重要な組み合わせであり、ひとたび本田の接近を許してしまうと一気に勝負を決められてしまうので、個人的にはダルシム側の方がプレッシャーがかかるのではないかと思います。

ポイントとなる部分を取り上げていきます。

試合開始時の攻防

開幕は本田が積極的に攻撃を仕掛けられる間合いになっています。

本田側の行動としては、張り手、頭突き、百貫などがあり、百貫をガードしてくれるのが本田にとって最もおいしい状況で投げの択までもっていくことが可能となります。

ダルシム側の行動としては、しゃがみ中Pやレバー後ろ入れ大Kの膝で張り手や頭突きを一方的につぶすことができ、百貫に対してはレバー後ろ入れ中Pのアッパーやバックジャンプ大Pで返すことができます。

開幕の本田の攻めが通ってしまうと一気にペースが握られてしまうため、ダルシムとしてはきちんと対応していきたいところとなっています。

ヨガファイヤーモードの維持

ダルシムは飛び道具としてヨガファイヤーを持っています。

一般的に本田はその大きな体が災いして弾持ちキャラが苦手であり、ダルシムのヨガファイヤーは当たり判定こそ小さいものの一度撃たれてしまうと付き合わざるを得ないため、ダルシムとしては安全な距離でしっかりとヨガファイヤーを撃ち、それに対する本田の行動にしっかりと対応しながら有利な状況を維持することが重要となってきます。

なお、ヨガファイヤーは出したときに食らい判定が前に出てしまうという性質があり、タイミングが遅いと本田の頭突きと相打ちになってしまうということがよくあります。

ダメージ負けはするものの距離は維持されるので、体力がある内はダルシムのペースを維持できるのですが、体力がない状況では相打ちが非常にネックとなってくるので撃ちどころがかなり難しくなってきます。

本田の飛び込みへの対処

本田の攻めの中で最もオーソドックスなものと言えるのがジャンプからの攻めです。

本田側の飛び込みの位置によってダルシム側の対応行動が変わり、ある程度読み合いの要素も入った状態での対処となってきます。

遠目の間合いであればスラスト大K→遠距離しゃがみ中Pの2ヒットが火力の高い強力なカウンターとして機能します。

一方、近めの間合いであればレバー後ろ入れ小Pのチョップや大スライディング対空が使えるのですが、これに対しては本田側がジャンプ小Kの百貫落としや何も技を出さないことによるジャンプの降り際のダイエット効果を駆使することで対空をつぶしたりすかしたりできるので、読み合いになってしまいます。

ダルシムのバックジャンプによる対応

ダルシムのバックジャンプはふわっとした軌道で高い位置まで浮くため、本田の頭突きによる突進行動を避けつつ着地後に裏から投げを入れることができます。

また、タイミング次第で着地前に本田側が先に行動できると判断した場合は、ドリルで反対側に逃げながら距離を作ることで仕切り直しをはかることができます。

鬼無双維持による攻防

本田のスーパーコンボである鬼無双は発動時の無敵がたったの1フレームしかなく、初段が当たっても普通はクリーンヒットしないので、お世辞にも強いとは言えない技なのですが、コマンドを維持することができるバグがあり、レバーを前に入れて歩きながら任意のタイミングで発動することができます。

ダルシム相手では有効に機能する場面があり、伸ばした手足にドンピシャで出すときれいにヒットしてダウンを奪えますし、仮にガードされてもダルシムの立ち中Kを1発もらうだけで済むので、本田側にとってそこまでリスクがなく、また反撃をもらった後の間合いが微妙に近く本田側がさらに攻めやすいです。

鬼無双を有効活用できる数少ない組み合わせであると言えるかと思います。

連戦の中で相手の動きをコントロールして択を通す

これまでの内容から、ダルシム側に求められる対応行動の選択が難しい組み合わせとなっていますが、読み合いのじゃんけんが成立している部分は間違いなく存在し、連戦の中で相手の行動に対して読みをうまく回し、布石を作りながらここぞいうときに択を通す力が問われます。

これは格ゲーの強さの本質といえる部分でなかなか身につけるのは難しいところではありますが、相手の選択肢に対して裏択(カウンター)の手をきちんと用意しておき、相手の動きを自分がコントロールしてここぞというときにきちんと制する力が問われます。

本田側は間合いを離されると一気に苦しくなるので何としてでも食らいつきたいところですし、ダルシム側は最終防衛ラインを突破されないようにきちんとカウンターを取りながら押し返すことが重要で、お互いの有利不利がはっきりしている組み合わせではないかと思います。

総評

今回は、ダルシム使いのレジェンドプレイヤーであるKKYさんと、オンライン対戦慣れしている関西の強豪本田使いであるkenta-kobeさんの2人で10先イベントを開催しました。

読みを回して相手の動きをコントロールするという格ゲーの難しいところでもありおもしろいところがよく出ていた試合内容で、特に強気な攻めスタイルに定評のあるkenta-kobeさんの動きは本田使いの方にとっては参考になる部分が多かったのではないかと思います。

イベント開催にあたって快く引き受けてくださいましたKKYさんとkenta-kobeさんには本当に感謝しております。ありがとうございます。
そして、kenta-kobeさん10先イベント見事勝利おめでとうございます!

今回もイベント開催にあたってたくさんの方にイベント告知を拡散していただき、またご視聴くださいましたことに深く感謝いたします。本当にありがとうございました!

スト2HDでのイベントについては今後もできる限り間を空けずにまた行っていきたいと思います。
内容が決まり次第また告知させていただきますので、そのときはぜひ拡散およびご視聴の方よろしくお願いいたします!