【星狩物語】地元ゲーセンの良さを全力で発信していくシリーズ１ 「スパ２X」編

自分が子供の頃からお世話になっており、唯一現在も存続している地元ゲーセン「星狩物語（ほしかりものがたり）」

ビデオゲームが設置されている古き良き時代のゲーセンで、最新ゲームからレトロゲームまで幅広く取りそろえられています。

最近ではあの超有名ゲーセン「ミカド」とのコラボでも話題になり、ミカドさんのご協力もあって当時人気を博していたシューティングゲームや貴重なアクションゲームを多数設置したコラボコーナーも用意され、ゲーセンから足が遠のいていたプレイヤーを呼び戻すきっかけにもなりました。

なお、ミカドさんとのコラボについてはこちらの記事で触れられておりますので、よろしければぜひご覧くださいませ↓

GAME星狩物語×ゲーセンミカド、岸和田にeスポーツ拠点誕生！

さて、ミカドさんとのコラボにより星狩物語ではゲームの配信機材も揃い、様々なゲームを配信できるようになりました。

せっかくの素晴らしい環境も利用しなければ宝の持ち腐れ。なんとか地元ゲーセンの良さを発信していきたいという思いが自分の中でどんどん強くなり、試行錯誤しながら様々なゲームを配信するようになりました。

本記事のシリーズは過去に配信してきたゲームについて、稼働当時の思い出を語りながらアーケードゲームの良さを伝え、一人でも多くの方にゲーセンで遊ぶ楽しさを体験していただきたいという思いで書き残していければと思っています。

なお、星狩物語の配信や大会イベント等の告知は公式ツイッターで行われておりますので、よろしければフォロー＆チェックをいただけますと幸いです。

Tweets by hoshikari_kishi

スーパーストリートファイター２X（スパ２X）

スパ２Xは、知らない人はいないと言ってもいいぐらいの超有名格闘ゲーム「スト２」のマイナーチェンジ作の最終調整版であり、国内外で今なお根強い人気を誇る伝説の格闘ゲームです。

今自分が最もやりこんでいる格闘ゲームであり、2020年は全国大会「EVO Japan 2020」で悲願の優勝を達成できたゲームでもあります。

なお、EVO Japan 2020の様子については過去の記事でまとめておりますので、ぜひそちらをご覧くださいませ↓

シンプルなゲーム性で対戦までのハードルが非常に低くとっつきやすいのが特徴で、実際に星狩物語では他ゲー勢のプレイヤーに触ってもらえているのが印象的です。

星狩物語で配信しているコンテンツを以下に挙げていきます。

月例大会

星狩物語の店員さんの１人でスト２をこよなく愛する「たまロン」さんが、星狩物語でスパ２X大会をやって盛り上げていきたいという思いから始まった大会で、毎月１回のペースで週末に開催されています。

ルールは参加人数によってシングル戦やチーム戦など様々で、スト２好きであればどんな方でも遠慮なしで気兼ねなく参加できる空気感が星狩物語の良さとマッチしているのかなと感じます。

過去の大会の様子について、アーカイブを１つ紹介させていただきますのでよろしければご視聴くださいませ！

最近はコロナの影響もあって大々的に大会開催ができずにいますが、また落ち着いたら星狩の公式ツイッターから告知があるかと思いますので、ぜひチェックしていただきましてみなさまのご参加をお待ちしております！

ミカド出張イベント

星狩物語とミカドのコラボイベントの一環として、定期的にミカドの出張イベントとしてスパ２X大会が開催されます。

この時は多数の遠征者が参加するということもあって、様々なプレイヤーと交流を深めるチャンスとなっております。

貴重な機会となりますので、ぜひ一度ご参加されてみてはいかがでしょうか。

CPUチャレンジ配信

スパ２XはCPU戦の難易度が高いことも特徴の一つで、考えなしに前ジャンプから攻めようとしてもあっさり迎撃されることが普通です。

そこで、星狩でスパ２XのCPU戦チャレンジ配信を企画し、クリアを目指す初心者の方はもちろん、自分で課題を見つけてそれをこなしながらプレイするという目線で中級者の方にも即した内容を共有したいと思って配信を行いました。

学べる点はたくさんあると思いますので、よろしければぜひご覧いただければと思います！

リュウガイル聖戦

これはもう偶然が重なりまくって出来上がった奇跡のコンテンツと言っても過言ではないと思います（笑）

スパ２Xで屈指の好カードと呼ばれる「リュウvsガイル」ですが、この２人のプレイヤーが出会うのは必然だったのかもしれません・・・

にっしー（ガイル）の誕生

１人の若者がいました。

その若者はこれまでゲーセンとは全く無縁で、たまにクレーンゲームで立ち寄っていたぐらい（本人曰くクレーンゲームはそんなにうまくないらしい）。

なんでも某カードゲームをやっていたようで、圧倒的な手札で相手に何もさせずに倒すことに快感を得ていたとかなんとか（大分誇張していると思ってください笑）。

そんな若者がある日ゲーセンに立ち寄ったとき、ついに「スパ２X」という魔性のゲームに出会ってしまいます！

これまでレバーを全く触ったことがなかった若者がチョイスしたキャラは、スパ２Xで屈指の良キャラと評されている「ガイル」。

勝つのが一番簡単そうだと思って選んだらしいのですが、特に師匠と呼べるような存在もおらず、自分は日本橋タイステでプレイしていた時代の本当にどうしようもなく弱かった時代のにっしーさんを知っているだけに、まさかここから急成長することになるとはこの時全く思いもしませんでした。

師匠「めくり命」さんとの出会い

そんな若者に転機が訪れます。

あの長瀬UFO最強時代の関西スパ２X界を牽引してきた古豪「めくり命」さんがにっしーさんと出会い、このままだとこの若者はスパ２Xの面白さを知らないままやめてしまうのではないかと考え、声をかけたことがきっかけで２人は師弟関係となります。

最初はCPU戦で技の精度を上げながら対応スタイルを学び、次に波動拳のジャンプ避け（当時は画面端同士で大波動を撃っているだけで被弾し続けて試合が終わっていた）の特訓を繰り返す日々。

地味だけどガイルを使う上で絶対必要な要素であり、苦しい特訓に揉まれながら確実に若者は基礎力を上げていきます。

そろそろ実戦経験を再び積みたいというところだったのですが、関西はリュウプレイヤーが非常に少なく、にっしーさんとうまくかみ合うリュウプレイヤーがいないことが大きなネックとなっていました。

50代の星狩店員「たまロン」さんとの出会い

スト２をこよなく愛する星狩店員「たまロン」さんですが、たまロンさんも大会でスパ２Xを盛り上げたいという熱い思いはあったものの、自身のプレイに対してはどこか消極的で、どちらかというと上級者のプレイを見られれば満足みたいな感じの日々が続いているように自分には見えていました。

確かに50代という年齢では基礎力（特に反応全般）が衰えて満足に動かせないという考えもありますが、自分はここはかなり否定的で、対戦の考え方（特に人読み）次第で年齢のハードルを越えて十分勝負になるのがスパ２Xの魅力だと思っていたので、なんとかたまロンさんにももっと対戦を楽しんでもらいたいと考えていました。

そんな状況の中、これまで常日頃お世話になっていためくり命さんが、ひょんなことからにっしーさんを星狩に連れてきたわけです。

このにっしーさんとたまロンさんの出会いがリュウガイル聖戦というコンテンツが出来上がるきっかけとなりました。

たまロンさんのコーチングをスタート

運命の出会いを果たした２人のプレイヤー。

事実、お互い勝ったり負けたりの展開で実力はそれなりに近いものがあったのですが、正直言うと試合内容はこの時点ではかなりお粗末で、お互いミスの連発で勝ったり負けたりしているだけの感じだったので、これだと本当の意味で対戦が成立していないと思い、にっしーさんが師匠めくり命さんから日々教わっているのであれば、自分もたまロンさんに対戦の考え方をいろいろ伝えていきたいと思い、たまロンさんのコーチングをスタートしました。

これで条件はお互い完全に５分となったわけです。

師匠らの熱い指導が繰り返される

めくり命さんはとにかく基礎力の徹底をにっしーさんに求め続けました。

星狩に連れてきたら必ずCPU戦と画面端同士の波動ジャンプ避けを繰り返し、対戦後はかなり厳しくにっしーさんに問題点を指摘。

この時のテンションはまさしく真剣そのもので、このやりとりを見ていた周りのプレイヤーは「このままだとにっしーさんやめるんちゃうか？ゲームでなんでそんな言われなあかんのか？」と思えるぐらい確かにすごいやりとりが繰り返されていたのを覚えています。

ただ、これは後日にっしーさん本人から聞いたところ、「本気で強くなりたいから厳しく指導してください」とにっしーさん本人が懇願したようで、周りが誤解するぐらいの熱血指導をくぐり抜けたからこそ後の急成長につながることになったわけです。

一方、自分はたまロンさんのコマテク（コマンド入力の速さと正確さ）の弱さに注目し、とっさのフォローなどの技入力については最初から求めないことを決め、対戦における人読みの徹底と読みが当たっていた時に確実に技やコンボが出せるような試合作りを意識して指導しました。

つまり、昇竜対空が出ないから昇竜コマンドを反復練習しろという指導ではなく、「この場面なら心理的にこういう理由で相手が跳びこんでくる可能性があるから様子見し、本当に跳んできたときに確実に昇竜が出せるようにする」といった方針で、たまロンさんのできることを最大限活かす方向で指導し続けました。

その結果、たまロンさんの眠れる実力が見事開花。たまロンさんの武器はコマテクの弱点を補って余りある「人読みの嗅覚」でした。

自分の方からたまロンさんに何か伝えることよりも、対にっしーさんに特化してしっかりと根拠を持った人読み（格闘ゲームで上を目指す際に避けては通れない能力だと思っています）とそれに対する有効な行動について、たまロンさん自らどんどん考案しながら自分に質問するようになり、自分はその質問に対してたまロンさんのできる最大のことを見据えて真剣に答え、今まで反撃について単発で済ませていたところに対してより高い火力を出せるコンボに変えさせたり、起き攻めの重要性と心理的な守りの崩し方もあわせて伝えました。

リュウガイル聖戦が星狩配信コンテンツに

スパ２Xの屈指の好カードであるリュウvsガイル。

２人の師匠からたくさんのことを教わった状態で繰り広げられる試合内容は、初めの頃とは比べ物にならないぐらい見る者を熱くさせてくれています。

苦しい期間を乗り越えて真剣勝負を繰り広げる２人の勇姿をぜひご覧いただければと思います！

リュウガイル聖戦は次の局面「破」に突入

にっしーさんの成長ぶりは多くのプレイヤーを驚かせ、運命の出会いを果たしたライバルのたまロンさんに勝ち越す回も多くなりました。

2021年はさらに次のステージに上がっていただきたいという思いから、普段から格闘ゲームをプレイしている星狩四天王を相手に舞台はリュウガイル聖戦「破」に突入しました。

KOF98UM勢である「めそ」さん、スト４など様々な格闘ゲームに触れている「遮那王」さん、ストⅢ3rdで華麗なコンボを決めるコマテクと対戦勘をあわせ持つ「うーたん」さん、元々新潟でスパ２Xをプレイしていて関西でさらに精進し続ける実力派リュウ使い「靖（やす）」さんの４人にご協力いただき、格闘ゲーム歴の確かなプレイヤーが高い壁となって現在にっしーさんの前に立ちふさがっています。

このプレイヤーらに勝つにはまだまだ時間がかかりそうですが、目安としては「2021年内に誰か１人に１回でも10先で勝ち越す」という目標でにっしーさんには引き続き練習に励んでいただき、見る者を感動させてくれるような試合を行ってくれることを期待しています。

全力で応援していますので、折れずにしっかりと前に進み続けてください！

総評

今回はスーパーストリートファイター２X（スパ２X）配信について取り上げました。

月例大会は実力問わずどなたでもお気軽にご参加いただけるものとなっておりますし、リュウガイル聖戦はスポーツ観戦するような感覚で楽しめるわかりやすい配信コンテンツとなっております。

また、定期的にミカド出張イベントでスパ２X大会が行われることもあり、この時は遠征者の方も多数参加されるのでお祭り感覚で楽しめるイベントとなっております。

スパ２X配信は今後も様々な企画でお届けできればと考えておりますので、引き続きぜひお楽しみいただければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます！

地元ゲーセンの良さを全力で発信していくシリーズ２ 「KOF98UM」編はこちら↓