自分が子供の頃からお世話になっており、唯一現在も存続している地元ゲーセン「星狩物語(ほしかりものがたり)」

ビデオゲームが設置されている古き良き時代のゲーセンで、最新ゲームからレトロゲームまで幅広く取りそろえられています。

最近ではあの超有名ゲーセン「ミカド」とのコラボでも話題になり、ミカドさんのご協力もあって当時人気を博していたシューティングゲームや貴重なアクションゲームを多数設置したコラボコーナーも用意され、ゲーセンから足が遠のいていたプレイヤーを呼び戻すきっかけにもなりました。

なお、ミカドさんとのコラボについてはこちらの記事で触れられておりますので、よろしければぜひご覧くださいませ↓

GAME星狩物語×ゲーセンミカド、岸和田にeスポーツ拠点誕生!

さて、ミカドさんとのコラボにより星狩物語ではゲームの配信機材も揃い、様々なゲームを配信できるようになりました。

せっかくの素晴らしい環境も利用しなければ宝の持ち腐れ。なんとか地元ゲーセンの良さを発信していきたいという思いが自分の中でどんどん強くなり、試行錯誤しながら様々なゲームを配信するようになりました。

本記事のシリーズは過去に配信してきたゲームについて、稼働当時の思い出を語りながらアーケードゲームの良さを伝え、一人でも多くの方にゲーセンで遊ぶ楽しさを体験していただきたいという思いで書き残していければと思っています。

なお、星狩物語の配信や大会イベント等の告知は公式ツイッターで行われておりますので、よろしければフォロー&チェックをいただけますと幸いです。

過去の「地元ゲーセンの良さを全力で発信していくシリーズ」についての記事はこちら↓

ストリートファイターIII 3rd STRIKE(ストⅢ3rd)

格闘ゲームで今なお根強い人気を誇り、全国大会などイベントが盛んなゲームとして「ストⅢ3rd」の存在は外せないでしょう。

このゲームの特徴として真っ先に思いつくのは「ブロッキング」

これは相手の攻撃がヒットする直前にレバーを前や下に入れることで発動し、通常ガードよりリスクはあるものの成功すると通常ガードに比べて大幅な有利時間を得られて反撃ができたり、必殺技であれば削りを無効にできたりします。

このシステムのおかげで防御側にも常に反撃のチャンスが生まれ、一般的に弱キャラとされるようなキャラであっても頑張れば上位キャラに太刀打ちできるゲームバランスとなっています。

このブロッキングに関して最も有名な動画としてご存知の方も多いのが、現在プロゲーマーのウメハラ氏が2004年のアメリカ大会(EVO 2004)という大舞台で見せた「背水の逆転劇 レッツゴージャスティン」です。

これは、残り体力0ドットまで追い込まれ必殺技の削りですら負けてしまう(必殺技をガードできない)背水の状況から、アメリカの超有名プロゲーマーであるジャスティン氏のスーパーアーツ(鳳翼扇)を全段ブロッキングすることに成功し、なおかつ高火力コンボを叩き込んで逆転に至った伝説の動画です。

この動画でストⅢ3rdのブロッキングというシステムが一気に認知され、華麗なブロッキングからの反撃が見る者を常にわくわくさせてくれるようなゲームとして、普段このゲームをプレイせずとも試合を見るのが大好きな観戦勢が一気に増えた印象があります。

さて、自分はこのゲームをプレイしているのかと言うと、稼働当時ではなく何年か経って自身が大学生時代に一応ケンを少し触っていたのですが長続きせず、もっぱら動画勢として上級者同士の試合を観戦するのがメインでした。

見てるだけで華があるというか、んーやっぱりブロッキングはアツいなぁと素人感覚で思ったりして、でも実際自分がやってみると当然ですけどまぁそんなうまくはいかないなと(汗)

でも、当時ケンを選んだ理由として「格闘ゲームの基礎力を鍛えられると思ったから」というこだわりはありまして、ヒット確認全般や技の差し返し、ガードを崩す投げや中段択、伝家の宝刀であるW昇竜(スライド入力)などなど、勝てなくても触っているだけで結構楽しかったりするんですよね。

CPU戦も特にラスボスのギルなんかはブロッキングをうまく駆使しないと非常に勝つのが難しいバランスになっていて、そこが個人的に絶妙なバランスに調整されているなと感じます。

現在もストⅢ3rdの大会やイベントは各地で行われておりますが、中でも様々な大規模格闘ゲームイベントの運営に尽力されており、個人的にも別のイベント(アニメ「ハイスコアガール」コラボ特別イベント:スーパーストリートファイター2X組手対戦)で大変お世話になった「松田」氏が継続してストⅢ3rdを盛り上げており、全国大会「クーペレーションカップ」や10先イベント「SPECIAL FT10」といったイベントが開催されています。

孤高の星狩3rd勢「ねごろ(まこと)」

自分が星狩でいつものようにスパ2Xをやっていると、週末に決まって1人黙々とまことを使ってCPU戦をプレイしている人がいたんです。

あのトミナガ氏の代名詞とも言える高難易度の強力コンボ「土佐からのW吹上」を華麗に決めているのを見てすごいなぁと思っていたわけですが、それが孤高の星狩3rd勢「ねごろ」さん(ツイッターはこちら)でした。

昔はもう少し星狩3rd勢がいたとのことですが、現在はメインでストⅢ3rdをプレイしている方はねごろさん以外いないかなという悲しい状況になっており、X勢の自分や98UM勢の「めそ」さん、他にも音ゲー勢で格ゲーもプレイされる「うーたん」さんなどなど、何人かのプレイヤーはストⅢ3rdをプレイしており、たまに対戦もしているといった状況です。

ねごろさんはとにかく格ゲー大好き人間という感じの気さくな方で、いつもにこにこしながら接してくれるのですが、ひとたび対戦すると土佐からのW吹上を狙うために唐草を連発してくるぐらい危険なお方でもあります(土佐ではなく正中もよく選んでいますが笑)

ストⅢ3rdへの情熱は半端なく、なんと基板を自ら購入してしまうぐらい!

それだけに、もう少し普段から対戦が盛り上がればいいのになぁと日頃から自分は感じていました。

師匠「漢(ヒューゴ)」さんの熱血指導

週末にちょいちょい超凄腕ヒューゴー使いの方が来て、ねごろさんと永遠に対戦している光景を見ることがありました。

他のサブキャラも含めてその動きを見ただけでトップクラスの実力をお持ちだということがわかるぐらいには立ち回りがすさまじく、何十連勝と平気で勝っているわけです。

このお方こそ、かの超有名ヒューゴー使い「はやお」さんと並んでヒューゴーの一軍メンバーに入るぐらいのトッププレイヤー「漢(おとこ)」さんだったことを知ったのは割と後になってからでした(汗)

漢さんは和歌山のプレイヤーなのですが、実はねごろさんの師匠だったようで、車で片道1時間半ぐらいかけて星狩に来ているそうです。

弟子のねごろさんに熱血指導をしている光景を自分もたびたび目撃していましたし、ねごろさんが超楽しそう(苦しそう?笑)に対戦しているのを見て、他ゲー勢ながら自分も地元星狩勢として本当にうれしく思っていましたね。

星狩中百舌鳥勢の「ショウヘイ(ダッドリー)」先生

元々星狩は岸和田店と中百舌鳥店の2つがあり、中百舌鳥店は諸事情により閉店してしまったのですが、その中百舌鳥店でストⅢ3rdをプレイされていたトッププレイヤー「ショウヘイ」さんもたまに遠征で来られます。

今は亡き大阪のストⅢ3rdの聖地「ベガス」であの有名プロゲーマー「ハイタニ」氏と当時対戦していたぐらいの歴の長いプレイヤーで、周りから大先生と呼ばれるぐらいシステム面での知識が豊富なお方です。

システム面はどうやっても裏切らない(強制力のある)要素で、システム面での正しい知識を教えてもらえる人が身近にいるかどうかが上達の速度に大きく影響すると個人的に思っているので、感覚でストⅢ3rdをやっていた部分がショウヘイ先生に知識を教えてもらって納得できた部分がものすごく多く、無知であるがゆえにぼったくられていた行動が当時多かったことがわかりました(汗)

不定期配信対戦会を開始

ねごろさんはめっちゃいい人だけど基本シャイなお方(笑)のようなので、自分含めて他のプレイヤーが声をかけて不定期で配信対戦会が行われるようになりました。

集まる人数によって形式は様々ですが、基本は野試合をしながら、300円分のクレジットで特定のプレイヤーとの6先をやったりもしています。

和歌山3rd勢のゴッドファーザー「ツムーン」氏主催の大規模対戦会も開催

自分が当時グラブルVSをやっていた時に入っていたLINEグループ「グラブルVS 同好会」の中で、とある会話の流れで和歌山3rd勢のゴッドファーザー「ツムーン」氏とコンタクトを取る機会をいただけました。

ツムーン氏と言えば、弱キャラと言われるレミーで持ち前の老獪な立ち回りを駆使してあの闘劇本戦に複数回出場経験のある凄腕プレイヤーで、ストⅢ3rd界で非常に顔の広い古豪です。

コロナで厳しい情勢ではありますが、ぜひ星狩配信をストⅢ3rdコミュニティの発展にうまく役立てていただけないかということをお話させていただき、地元和歌山の3rdの聖地「ピタゴラス」勢のみならず、大阪の「ジーパラ」勢や「ディーノ」勢の方にも声をかけてくださり、トップまこと使いの「チャンス(まこと)」さんや女性プレイヤー「CASA(エレナ)」さんなどなど、多くの方にお越しいただき大盛り上がりの対戦会となりました。

総評

ストⅢ3rdは今なお国内外で根強い人気を誇り、ブロッキングという唯一無二のシステムも相まって非常に華のある試合内容が見る者をわくわくさせてくれます。

星狩では唯一の地元3rd勢「ねごろ」さんをはじめ、自分含めて他ゲー勢で3rdに触れているプレイヤーがいますし、強豪プレイヤーが遠征に来てくれたりもしています。

最近では不定期ではありますが配信対戦会も行うようになりました。

初心者が対戦するにはなかなかハードルが高いゲームという見られ方もよくされますが、ねごろさんをはじめ周りのプレイヤーが親切にレクチャーしますし、3rdができるゲーセンが少なくなってきている状況の中、どんな方でもぜひ一度星狩にストⅢ3rdで遊びに来ていただけますとうれしいですね。

最後までお読みいただきありがとうございます!

地元ゲーセンの良さを全力で発信していくシリーズ4 「ストライカーズ1945Ⅱ」編はこちら↓