先日スト2HDのライングループにて対戦お願いしますと書き込んだ時の話。

スト2プレイヤーのフタチャンさんにスト2HD配信しないんですか?と聞かれて、特にこの日はスト2配信しないつもりでいたんですけど、たまたまお相手していただいた方がガイルとバイソンだったので、これは本人の前で「フタめくり」を世に広めるチャンスだと思って突発的に配信しました。

今回はリュウの非常に強力な起き攻めである「フタめくり」について解説していきたいと思います!

ダウンを奪った後のリュウの基本起き攻めパターン

まずはダウンを奪った後のリュウの基本的な起き攻めを挙げていきます。

安全飛び込み

安全飛び込みで正面からジャンプ中Kや小P等を重ね、ガード(安全飛び込みに対して暴れるのは原則無意味)させて有利な時間を作った後に投げor少し待って下段or中ゴスという連携。
これはかなり強力でダメージを取ることに結びついている起き攻めといえます。

空中竜巻めくり

空中竜巻をめくりで出して裏当てし、ヒットしていた場合は再度ダウンから起き攻め、ガードの場合は竜巻のガード硬直の長さを利用して投げor下段という連携。
これは空中竜巻の際の飛び込む位置と打点さえしっかりしていれば無敵技暴れにもつぶされず、原則ガードを強制させられる連携なので安定しているといえます。

波動重ね

1ドット確実に奪って陣を押す超安定な起き攻めといえますが、無敵技で暴れられると波動を抜けられてしまいますし、個人的に攻めというにはあまりにもパンチ力に欠けると思っていて、これをやっているだけではなかなか勝ちきることは難しい印象です。

しゃがみ中P先端重ね

しゃがみ中Pの先端にやられ判定がないことを利用し、強制的にしゃがみ中Pのガードを迫る安定志向の起き攻めです。
波動重ねと違って、しゃがみ中Pに関しては昇竜などの対空無敵技で暴れられても先端にやられ判定がないためにカウンターをもらわずに済み、逆にこちらが技のスカりに反撃することが可能です。
一方で、普通にガードされた場合はノーダメージでかつ間合いが離れて基本的にやり直しになるため、ダメージを奪うというよりは試合全体を通して勝つための道筋を組み立てる起点にすることが重要です。

中ゴス重ね

非常に発生が早く強力な中段技である中ゴスを重ねる起き攻めです。
原則投げ間合い外から2段目のみを重ねる使い方をします。
無敵技で暴れられるとカウンターをもらってしまいますが、前述のしゃがみ中P先端重ねで相手が暴れなくなったところに使うとうまく機能させることができます。
読み合いを回す手段として個人的にはかなりありな選択肢であると考えています。

大足先端重ね

大足先端を重ねる起き攻めです。
こちらも基本的に無敵技で暴れられるとカウンターをもらってしまいますが、ガイルのサマーやバルログのテラーに対してはスカらせることができて逆にカウンターを決めることが可能です。
その他、大足波動で陣を大きく押したり、中ゴス重ねを匂わせたところに大足を重ねて中段と下段の2択にしてダメージを奪ったりする際に機能する起き攻めといえます。

フタめくりとは

相手をダウンさせた後に空中竜巻と正面飛び込みで2択を仕掛ける、非常にループ性の高い起き攻めです。
空中竜巻はヒットすればダウンを奪って再度起き攻めができ、正面飛び込みはコンボをファイヤー波動もしくは昇竜でしめればダウンを奪えてやはり再度起き攻めができます。

ポイントは空中竜巻を出した瞬間に足元の存在判定が消えることで、前ジャンプしてそのまま蹴りを出せは相手に引っかかって表落ちするのですが、途中で空中竜巻を出せば足元の存在判定が消えて相手を飛び越えて裏落ちするわけです。

最初この連携を知った時に、画面をよく見れば表裏の判別ができるだろうと思っていたのですが、実際やられてみると本当に表裏がわからない(笑)
フタさんに聞いても、見てからの判断は絶対無理と自信を持っておっしゃっていましたね。

ダメージの期待値で言えば、空中竜巻は単発であるのに対し、正面飛込みからのコンボは3段になるため、1回読みを通した際のダメージは後者の方が圧倒的に大きいです。
それならずっと表ガードをすればトータルで見たときの被ダメージは減るのでは?と思ったのですが、これについてもフタさんからは「裏の空中竜巻を3回通せばダメージ追いつくよ」と言われ、純粋に表裏の50%の択ではなく人読みやこれまでの試合展開を考慮すればヒット率は50%を超えるという自身の読み合いの強さを信じていました。
やっぱり上級者は考え方がしっかりしていて勉強になりますねー

ただし、読み間違えると被ダメージをもらってしまう状況があることには十分注意しなければいけません。

フタめくりが有効な相手キャラクター

フタめくりが特に有効な相手キャラクターをピックアップします。

バイソン

一般的にはバイソン有利といわれ、圧倒的な火力の前になすすべなく倒されている方が多いかもしれません。
しかし、ファイヤー波動や昇竜などでダウンを奪うチャンスは多く、ひとたびダウンを奪うことができればフタめくりにより一気にダメージを奪うことが可能となります。
なお、バイソンはヘッドの発生が遅いため、フタめくりで正面飛込みを選択した場合にヘッドを出されてもガードが間に合います。

ヘッド暴れ
→空中竜巻を選択していた場合は後ろから歩いて投げor大足
→正面飛込みを選択していた場合はガード後に反撃

クレイジー暴れ
→空中竜巻を選択していた場合はそのまま通過
→正面飛込みを選択していた場合はクレイジー空中2ヒットによる被ダメージ

ダッシュアッパー暴れ(>クレイジー)
→空中竜巻を選択していた場合はタイミングが遅いとダッシュアッパーくぐりから振り向きクレイジー全段ヒットによる被ダメージ
→正面飛込みを選択していた場合はそのまま飛び込み3段コンボ

という構図になっています。

バルログ

間違いなくバルログ有利ですが、バルセロナを昇竜で落とすことができればやはりフタめくりによるループ性の高い起き攻めが可能となります。

テラー暴れ
→空中竜巻を選択していた場合は後ろから歩いて投げor仕込み中竜巻
→正面飛込みを選択していた場合はテラーによる被ダメージ

という構図になっています。

ガイル

守りが非常に強力なガイルですが、一度ダウンを奪うことができればフタめくりで一気にダメージを奪って勝敗を決定づけることが可能です。

サマー/Wサマー暴れ
→空中竜巻を選択していた場合は後ろから大足or大P>ファイヤー波動コンボ
→正面飛込みを選択していた場合はサマーによる被ダメージ

という構図になっていますが、ガイルの場合は空中竜巻による裏落ちだった場合はサマーのスカりに後ろから反撃して再度起き攻めにいけるため、なかなかサマーで暴れるという選択肢は取りづらいです。
その状況で正面飛込みの3段を決められるとものすごく爽快ですね!

ホーク

ハメ精度の高いホークだと何もできずに負けてしまうことも多いかと思いますが、ダウンを奪うチャンスはかなりあり、フタめくりで勝負を決めに行ったり逆転を狙いに行くのは有効です。

トマホーク暴れ
→空中竜巻を選択していた場合は後ろから前ジャンプ中P>前ジャンプ中Pの3段コンボ
→正面飛込みを選択していた場合はトマホークによる被ダメージ

という構図になっていますが、ホークの場合は空中竜巻による裏落ちだった場合はトマホークのスカりに後ろから前ジャンプ中Pコンボで大ダメージを奪えるため、なかなかトマホークで暴れるという選択肢は取りづらいです。
その状況で正面飛込みの3段を決められるとものすごく爽快ですね!

解説動画

フタめくりの生みの親であるフタチャン氏に直接指導をいただきましたので、その時の動画を公開させていただきます。

総評

リュウはプレイヤーによって様々なプレイスタイルがありますが、個人的にはここぞというときに強気に勝負に行ってダメージを奪いにいかないとなかなか勝ちきれないキャラだと思っています。
今回のフタめくりはそのダメージを奪う手段としては申し分のないテクニックですので、ぜひみなさんもフタめくりをマスターして実戦で華麗に勝利してみてください!

最後までお読みいただきありがとうございます!