11月9日(月)にコンセプトマッチ第2弾「バイソン軍団に挑め!」を行いました。

今回はイベントの結果について振り返って行きたいと思います。

コンセプトマッチとは

コンセプトマッチとは、スト2で代表的なカードと言われる特定のキャラの組み合わせを取り上げてスト2HDプレイヤー同士で対戦を行い、実機でも十分通用するような高いレベルでの知識やテクニックを共有することを目的としたイベントです。

スト2はシンプルなゲーム性であるがゆえに、成功体験をつかむことでキャラ対策が一気に進むことがよくあります。

コンセプトマッチでは、スト2界のトッププレイヤーを解説に招いて実際の試合を見ながら随時解説をつけていき、漠然とした立ち回りで行き詰っているプレイヤーの方々に向けて、きちんとしたキャラ対策の考え方を動画に残る形でお伝えさせていただきます。

大会参加者

【バイソン軍団】
ハイビギ/SUB/KKY/トモザ/つ~じ~

【リュウ&ガイル軍団】
大和魂/スピ/kenta-kobe/TMF/よねざき/しんのすけ/キケン/ハジ/フタチャン

大会動画(編集版)

スト2HDにバイソンのレジェンドプレイヤーである「つ~じ~」氏が参入し、さらに盛り上がりを見せる中で非常に熱い試合内容を動画に残すことができました。

試合結果はぜひ実際に動画をご覧いただければと思います!

なお、上記の動画はMildomでのLIVE配信を編集したものとなっております。

Mildom配信ではLIVEならではの楽しさを味わえますし、大会後に行っている野試合等もご覧になれますので、LIVE配信の通知を受け取れるようにぜひMildomのフォローをよろしくお願いいたします!

ガイル側視点でのバイソン対策

試合を通じてガイル側視点でのベガ対策でポイントになった部分が随所に見られました。

バイソン側の圧倒的な火力で一気におされてガイル側が負けてしまう展開がかなり目立ちますが、特に重要な部分についてピックアップしていきます。

開幕の攻防

ガイル側の開幕の安定行動の1つがしゃがみ中Pです。

この行動はバイソンの開幕のダッシュアッパーなどの突進技を止めることができ、ターンパンチだった場合はしゃがみ中P自体は空振りしますがその後にサマーで切ることができます。

一方、バイソン側はガイルのセオリーである開幕しゃがみ中Pを読むと、ワンテンポ遅らせてのダッシュグランドアッパーによる貫通や歩き投げを通すことができ、いずれもさらに起き攻めから大ダメージにつながる可能性があります。

開幕をバイソンに取られてしまうとそこから一気に攻め込まれてしまうため、様子見のガードも混ぜながら選択肢をうまく回していき、有利なソニックモードの状況を作ることが重要となってきます。

ソニックモードの維持

暴力的なバイソンの攻めモードに持ち込ませないようにするために、ガイルは丁寧に距離を保ちながらソニックモードを維持する必要があります。

やや距離が離れた位置では大ソニックを主軸とし、大ソニックに対してバイソンがヘッド抜けなどの回避行動をとった際は、裏拳によるカウンターを空中ヒットさせて状況有利を維持します。

ここが地上ヒットになってしまうと、近い距離でバイソンの横タメが維持された状態でガイル側はもう一度横タメを作り直さないといけなくなり、通常技による牽制か、バックジャンプや後ろソバットなどの後退の選択肢を余儀なくされてしまいます。

また、ソニック後にヘッド抜けなどへのカウンターを見越して歩いて距離を詰めた際にバイソンがガードで様子見していた場合、同じようにガイル側は横タメを作り直す必要があるので、バイソンが暴れず様子見することを見越してニーバズーカによる陣押しを行うことも重要となり、ここが読み合いの回るポイントの1つと言えます。

近めの距離では小ソニックによる牽制を主軸とし、小ソニック→スタブによる陣押しで常にバイソンが暴れられない距離を維持するのが有効です。

ソニックを嫌ってヘッド抜けをしてきた場合は、前述と同様に裏拳の空中ヒットカウンターを狙えます。

また、共通事項としてバイソンの前ジャンプ攻撃に対してはガイルのしゃがみ小P対空が有効で、しゃがみ小P自体はダメージが低いものの、その後にソニックモードを再び維持することができます。

中足対空はバイソンの前ジャンプ攻撃でよく潰されてしまうため、対空に使う通常技を間違えないようにしてください。

画面端からの脱出

ソニックモードを維持しようとしても、バイソンが無理やりかいくぐろうとしてきた場合はだんだん陣を押されてしまう展開が普通です。

画面端に追い詰められてしまうと、火力差からバイソンの方が常にリターンの高い読み合いを余儀なくされてしまいます。

ガイル側が画面端から脱出する1つの選択肢は、位置入れ替えを兼ねた前ジャンプ小Kの奇襲となります。

位置入れ替えができればその時点で画面端でずっと追い込まれている状況よりも軽傷で済ませられる可能性が高いですし、もしバイソンがそのジャンプ小Kをめくり気味に高打点でガードしてくれた場合は、そこから投げでダメージを取れる可能性も出てきます。

前ジャンプ小Kの選択肢をバイソンに見せると、今度はバイソン側がそれを通さないように上を警戒して様子見を混ぜるようになります。

そうなれば横からソニックによる押し返しが楽にできるようになり、横押しで画面端から脱出する展開を作れる可能性が出てきます。

これらの選択肢を回して相手の心理的な部分の裏を突いた読み合いを意識し、軽傷で画面端からの脱出を試みるようにしたいです。

バイソンの突進を止める通常技

バイソンの突進を止める最善策はソニックモードの維持ですが、ソニック自体がタメ技なのでどうしても連射速度には限界があります。

タメを再度作り直すにはバックジャンプで距離を空けるのが手っ取り早いのですが、それは画面端到達までの時間を早めることになってしまい、画面端で一気に試合を決められてしまうことにもなりかねません。

そこで、ガイルはバイソンの突進を通常技で止める選択肢が必要となってきます。

リーチが長く信頼できるガイルの牽制技の代表格は中足で、実際に中間距離で置いておくだけでバイソンの突進を止めることもよくありますが、これはバイソンの中足(芋掘り)で潰されてしまい、潰された後は最速のソニックを撃ってもダッシュグランドアッパーで貫通されてしまうので、万能というわけにはいきません。

後ろソバットは距離を空けながら横タメを作り直す手段として優秀で、バイソンのダッシュグランドアッパーとダッシュアッパーに対して一方勝ちできるのですが、一方でダッシュストレートやターンパンチといったストレート系の技に対しては相打ちを取られやすく、どちらも火力面やその後の状況を考えたときに不利を背負ってしまいます。

今回新たな選択肢として、ガイルの大足が注目されました。

大足は1段目がリーチこそ短いものの発生が早くて判定も強く、中間距離でソニックのタメを作り直している際にバイソンが突進したのを見てから大足で相打ち以上を取れるという事実が判明しました。

あらかじめ突進を張っておかないと反応しにくいですが、ダッシュストレート、ダッシュアッパー、ダッシュグランドアッパーの全てに対して、見てから対応できてなおかつダウンも奪えるというのはかなりガイルにとって強力な選択肢になるかと思います。

一方で、唯一歩きの前兆を見せてからのターンパンチに対して、同じように瞬時に大足で反応してしまうと逆に痛いダメージをもらうので、大足だけではなく別の選択肢も混ぜていくことが重要となってきます。

リュウ側視点でのバイソン対策

リュウ側視点でのバイソン対策については、自身が以前フタチャン氏にバイソン対策講座をお願いしており、その時の様子を動画にしてアップロードしておりますので、ぜひそちらを参考にしていただければ幸いです。

総評

苦手なプレイヤーが多いとされるバイソン戦。

今回はガイル視点とリュウ視点に注目してコンセプトマッチを行いました。

バイソン側がキャラ勝ちしている部分が非常によく出る組み合わせではあるものの、しっかりと対策すれば一辺倒な試合展開は回避できると思いますので、ぜひ今回の記事を参考にご自身の立ち回りの改善につなげていただけますと幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございます!