RPGなどのゲームをプレイしていて育成などの単純作業を繰り返し行っているとふと思うことがあります。

「この作業めんどくさい、自動でやれないか?」

今回、この要望を叶えてくれる便利なアイテムCross Hair converter」を発見しまして、実際に購入して使用してみましたので、そのレビューを書いていこうと思います。

Cross Hair converterとは

Nintendo Switch/PS4/PS3/XBOX ONE/XBOX 360でマウス、キーボード、ジョイスティックを使用できたり、全コントローラーをあらゆるゲーム機種で使用できるコンバーターです。

また、マクロを組める数少ないコンバーターでもあり、あらかじめマクロを組んでおけばその通りに操作を実行してくれるという非常にうれしい機能がついています。

今回自分が最も価値を感じている部分がこのマクロ機能で、この機能を使えば誰がやっても同じ結果が出る単純作業の繰り返しを自分自身の貴重な時間を使って行う必要がないので、非常にメリットを感じる機能と言えます。

[追記]現在は機能面でさらに改良された新商品「ReaSnowS1」が販売されています。

コンバーターやマクロを使用することは問題ないのか?

コンバーターで本来対応していない操作系統を利用することや、マクロを使用して繰り返し操作を行うことは問題ないのか気になる方がおられるかと思いますが、結論から言うとオフラインゲームでの利用は問題がなく、オンラインゲームにおいては各ゲームの開発元によって見解が異なっており、認められるゲームもあれば禁止しているゲームもあります

同じような話に「データ改造」があり、これは外部ツールなどでデータを書き換えることで一気にキャラクターを最強状態にしたりする類の行為です。
データ改造についてはメーカー側は相当神経質となっており、一切禁止されています
ただし、これについてもオフラインゲームにおいては感知する術がないため、事実上お咎めなしとなっています。
なお、最近のゲームはオフラインとオンラインの両方に対応しているものが多く、データ改造した状態でオンラインにつないだ時点でデータ改造が感知されてアカウントが停止されたというケースが数多く報告されています

ここらへんの問題は厳密に白黒はっきりさせることは難しく、最終的には自己判断の話になってきます。
個人的には単純作業の繰り返しを自分で行うのは時間がもったいないので、できることなら自分が行わない方向で別の手段を講じることを考えた場合、自分としてはデータ改造を行うつもりは全くなく、人を雇うかツールに任せるかのどちらかの選択を取り、ツールの方が安ければツールに頼るのが操作ミスも起こらずベストだと考えています。

マクロを組んだ場面の一例

FF8リマスター版というRPGをプレイしていて、キャラの最強育成をがんばろうと思っていたのですが、それには膨大な時間を要して繰り返しの作業プレイを行う必要があります。
自分の貴重な時間を使って単純作業を繰り返すのはさすがに厳しいと思い、PS4でマクロを組む方法はないかいろいろ調べていた時にこの「Cross Hair converter」の存在を知り、実際に購入してマクロ機能を使って操作を自動化することを試みました。

FF8におけるキャラの最強育成に関わる単純作業の繰り返しとして、今回例として下記の2つの場面をピックアップします。

大海のよどみの強制戦闘で出現するトライフェイスから呪いの爪を集める

運を上げる強化アイテムであるラックアップを精製するために、大量の呪いの爪が必要となってきます。
大海のよどみの強制バトルを利用してトライフェイス狩りを繰り返し行うのが効率の良い集め方なのですが、

作業区第6層→大海のよどみ→トライフェイスと強制バトル→大海のよどみ→作業区第6層

というマップ移動および強制バトルをひたすら繰り返す必要があります。
また、呪いの爪は100個以上所持できないため、100個になった時点でダークマターに精製する必要があります。

無限ギル稼ぎ

一部の強化アイテムはショップから購入したアイテムから精製することができるのですが、そのためには大量のギルが必要になってきます。
FF8ではショップでテントとコテージをそれぞれ100個ずつ購入し、そこからメガポーション75個を精製し、それを全て売却することで1回あたり352500ギルの利益を出すことができます。
これを何度も繰り返すことで無限にギルを増やすことが可能ですが、ひたすらメニューを順番に選ぶ単純作業の繰り返しとなっています。

マクロの設定方法

まずは下記HPから最新版の「Cross Hair Manager」をダウンロードします。

ちなみに、自分がダウンロードしたのはV4.5.98でした。

ダウンロードが終わったら、適当な場所に解凍してexeを起動します。
「Cross Hair converter」にマウスやコントローラー等を何も接続しない状態で、付属のUSBケーブルでPCに接続します。
下のような画面になれば大丈夫です。

ここでファームウェアの更新を促された場合は更新するようにしてください。
中央にある本体画像をクリックすると、下のような画面になります。

(>)のボタンをクリックすることで対応ゲーム機の選択が行えます。
今回はPS4で使用するので、「PS4/Slim/Pro」を選択。
「New」をクリックすると、あらかじめいくつかのゲームのプリセットが呼び出せるのですが、今回は新規にFF8用のマクロを組んで登録するので「CustomGame」を選択します。

作成した「CustomGame」をダブルクリックすると下のような画面になります。

Nameで自分のわかりやすい名前をつけることができます。今回はFF8としました。
マクロを組むために、右下の「Macro Manager」ボタンをクリックします。

このような画面が出ます。
画像ではすでに4つの作成したマクロが表示されていますが、最初は何も表示されていません。
初回は「New」をクリックし、新規作成されたマクロ(New Macro)をダブルクリックします。

Nameで任意の名前を付けることができます。
中央上の「Hotkey」はマクロを実行するトリガーとなるボタンで、画像はマウスの左クリックを設定しています。
右上の「Mode」については、「Hotkey」に設定したボタンを押した時に、「Once」は1回だけ実行、「Hold」は押している間実行し続ける、「Toggle」は1回押したらもう1回押すまで繰り返し実行し続ける、という設定になります。

Step1から順番にコマンドを登録していきます。
1行に「Button1~Button5」まで設定があり、5つまでボタンの同時押し設定が可能となっています。
LS_Up、LS_Down、LS_Left、LS_Rightは、それぞれ左スティックの上、下、左、右が実行されます。
DpadUp、DpadDown、DpadLeft、DpadRightは、それぞれ十字キーの上、下、左、右が実行されます。
Circle、Cross、Square、Triangleは、それぞれ〇、×、□、△ボタンが実行されます。
1行全てが​<None>の場合はボタンを離すニュートラル状態が実行されます。
「Hold Time(ms)」は、その行に設定されたボタンを押し続ける時間(ミリ秒)を設定できます。
「+」ボタンをクリックすると新しく1行が追加され、次に続くコマンドを登録できます。
​「-」ボタンをクリックすると、その行が削除されます。

現在の最新バージョンでは、1つのマクロにつき67行まで登録が可能です。

設定が終わったら、右上の「×」を何度か押して上から2つ目の画面に戻って「Save」をクリックします。
変更が行われた際には「Save」の文字が赤く表示されます。

Saveが完了したら、PCから「Cross Hair Converter」を抜きます。

「Cross Hair Converter」のサイドにある1個のUSBポートにPS4の純正コントローラーを接続し、手前にある2個のUSBポートのどちらかにマウスを接続した状態で、付属のUSBケーブルを使って「Cross Hair Converter」をPS4に接続します。

上記の説明ではHotkeyをマウスの左クリックに設定しているので、マクロを実行したい場面でマウスを左クリックすると登録したコマンド通りの操作が実行されます。

登録したマクロ

実際に登録したマクロを公開します。
完全に最適化されているわけではありませんが、概ね内容は把握していただけるかと思います。

大海のよどみの強制戦闘で出現するトライフェイスから呪いの爪を集めるためのマクロ

あらかじめ呪いの爪を道具欄の1番目に配置するか、1番目を空欄にしておく

作業区第6層から左移動で大海のよどみに入り、強制バトルポイントへ

○押しっぱなしで通常攻撃を繰り返してトライフェイスを倒す

リザルト画面で〇ボタンを複数回押してバトル終了(複数のドロップアイテムを入手したり、G.F.のレベルアップが入るたびに押さなければならない○ボタンの回数が増加)

△ボタンでメニューを開く

アビリティから道具精製を選び、道具欄の1番目に配置した呪いの爪が100個集まった時にダークマター精製が行われる

×ボタンでメニューを閉じる

右移動で作業区第6層に戻る

この一連の作業を実行するマクロを組みました。

無限ギル稼ぎのためのマクロ

あらかじめ道具の1~3番目を空欄にしておき、エスタ ショップ!!を呼び出して「うる」にカーソルを合わせておく

「かう」を選択

コテージを100個購入

テントを100個購入

ショップから出て、回復薬精製を選択

コテージからメガポーションを50個精製

テントからメガポーションを25個精製

ショップ呼び出しでエスタ ショップ!!に入る

「うる」を選択

メガポーション75個を売る

×を押して「うる」にカーソルを合わせた状態に戻る

この一連の作業を実行するマクロを組みました。

実際にマクロを動かした動画

動画の通り、非常に安定した動作で単純作業の繰り返しを行ってくれていることがお分かりかと思います。

総評

「Cross Hair converter」はNintendo Switch/PS4/PS3/XBOX ONE/XBOX 360でマウス、キーボード、ジョイスティックを使用できたり、全コントローラーをあらゆるゲーム機種で使用できるコンバーターなのですが、マクロを組める数少ないコンバーターでもあり、あらかじめ組んだマクロを実行することで単純作業の繰り返しをミスなく正確に行ってくれるので、自分自身の貴重な時間を使わずに済む大きなメリットがあります。
マクロの組み方を覚えれば様々なゲームで活用できるので、
今回の記事を参考にぜひ「Cross Hair converter」でマクロを組んでみることにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

[追記]現在は機能面でさらに改良された新商品「ReaSnowS1」が販売されています。

最後までお読みいただきありがとうございます!