今や格闘ゲームをプレイする上で必需品となっているアケコン。

各メーカーから様々な種類のアケコンが販売されていますが、ここでネックとなるのが「各ゲーム機に対応したアケコンを都度そろえるのが大変」だということです。

当ブログでは、現役格闘ゲーマーである自分が各ハードごとにおすすめのアケコンを別記事にてご紹介させていただいております↓

また、他ハードのアケコンを流用するための変換器についても別記事にてご紹介させていただいております↓

しかし、もし叶うならどのハードにも対応できる夢のようなアケコンが欲しいとは思いませんか?

実はそんな夢のような理想のアケコンをこの度手に入れることができましたので、今回の記事ではその方法である「Brook Universal Fighting Board(UFB)」についてご紹介いたします。

やや取り付けのハードルは高いですが、ぜひ参考にしていただければと思います。

※個人で取り付けるのが不安な方を対象に、UFB取り付け代行サービスを当ブログにて受付中!すでに数多くのご依頼をいただき、話題の「Qanba Obsidian」や「hitBOX」への取り付けについても、細かい希望を聞いた上で取り付けを行った実績があります。ご興味がある方はぜひ最後までご覧くださいませ。

Brook Universal Fighting Board(UFB)とは

様々な変換器を販売している有名メーカーBrook社が開発した基板で、各アケコンに元々備わっている入力系統の基板をこのBrook UFBへと乗せ換えることで、様々なハードに接続して使えるようになります。

なお、Brook UFBはEvoをはじめとしたeスポーツにかかわる公式大会での使用が正式に認められている基板であり、その性能の高さが注目されていて利用者も多いです。

Brook UFBを使うメリット

Brook UFBを使うメリットは下記のとおりです。

1つのアケコンで様々なハードに接続できるようになる

Brook UFBを取り付ければ、1つのアケコンでPS3/PS4/PC/Xbox 360/Xbox One/Switch/NEOGEO miniに接続して使用が可能になります。

これって本当にすごいことで、各ハードごとに1万円以上もするアケコンを都度用意する必要がないので、スペースを取らずお財布にやさしいと言えますね!

ひとまず1個もっておけば間違いなく便利です。

好きなアケコンのガワを利用できる=ボタン配置にこだわれる

現在までに様々な種類のアケコンが販売されていますが、それらは製品ごとにボタン配置が異なっています。

一般的には、昔のゲーム筐体のボタン配置である「ブラスト配置」、ストリートファイター4のリリースでメジャーとなった新筐体のボタン配置である「ビュウリックス配置」、鉄拳やガンダムの筐体で採用されており、ブラスト配置と似ているがレバーとボタンの間の幅が広い「ノアール配置」の3種類が存在しています。

自分の普段やるゲームに応じたボタン配置のアケコンを使えば、ゲームセンターでプレイする際にもスムーズにいくので、ボタン配置にこだわりたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

自分はボタン配置の違いによるプレイへの影響はそれほど出ない方なのですが、よくプレイしているスト2は昔のゲームなので、できればブラスト配置のアケコンが欲しいと思いました。

現在販売されている新型アケコンを利用する場合、自分の望むボタン配置の天板を自作あるいは外注できればよいのですが、こちらは現状なかなかハードルが高くて難しいのではないかと思われます。

工程としては既存の基板からBrook UFBという別の基板へ乗せ換えるだけなので、自分の望むボタン配置のアケコンの「ガワ」だけあればいいわけで、動作確認が取れていない中古のジャンク品であっても原則問題ないです。

さて、自分の場合はブラスト配置という古いボタン配置でUSB接続タイプのアケコンが欲しいので、これに合うものを探してみたところ、下記の3つが候補として見つかりました。

いわゆるリアルアーケードPro.3(RAP3)シリーズが目的のガワとして利用できます。

自分はさらにレバーをセイミツ製のLS-32-01、ボタンをサンワ製の静音ボタンに換装したかったのですが、ここでセイミツレバーLS-32-01は初期型のRAP3では無改造で取り付けられないことが事前の調査で分かり、今回リアルアーケードPRO.3 SA(RAP3SA)をガワとして採用することにしました。

レスポンスがよい(遅延が少ない)

当ブログにおいて何度もお伝えしているこの遅延問題。

一瞬のタイミングの違いで勝負が決まってしまうこともある格闘ゲームにおいては、できるかぎり遅延の少ないアケコンを使いたいですよね。

Brook UFBはその遅延において、元々備わっている既存の基板よりも早いレスポンスを出していることが有志の調査で判明しています。

同じような効果が得られる変換器とこのBrook UFBを比べた時、なぜ変換器は遅延が生じてBrook UFBは遅延が目立たないのでしょうか。

自分も専門的なことは詳しく説明できませんが、変換器はハード-変換器-アケコンとつなぐわけで、変換器という別のパーツを間にUSB接続で挟んで適切な情報を送っているため、そのデータのやり取りに一定の遅延がかかるのに対し、Brook UFBは直接入力系統の基板を乗せ換えただけなので遅延が目立たないという風に自分は理解しています。←間違ってたらごめんなさい(汗)

既存の基板よりも遅延がさらに少なくなるんだったら、もうこれは利用しない手はないですよね!

Brook UFBを使うデメリット

Brook UFBを使うデメリットとしては、やはり基板レベルの配線が必要であるという煩雑さが挙げられます。

幸いハンダ付けは不要で、画像のように一方がファストン端子になっているケーブルを青いユニットに差し込んで上のネジを締めるだけで固定されます。

ちなみに配線図はこちら。

どうですか?やっぱりハードルが高いと感じるでしょう。

ちなみに自分はと言いますと・・・当然こんなのわかりません(というより、調べたらできるだろうけど単純にめんどくさい汗)。

ですので、今回は同じスト2プレイヤーであり基板の配線に長けているスペシャリストの方に全部丸投げすることにしました!

完成品のアケコン

セイミツレバーLS-32-01&サンワの静音ボタンに換装した夢のスペシャルアケコンがついに手に入りました!

今までRAP2を変換器でXbox360につないでスト2HDを遊んでいたわけですが、本当にこれで使えるのかとそのまま差してみると・・・特に何もせず速攻で認識されて全く問題なく使えました!

しかもこれ、左上にきちんとホームボタンがついているから、今までRAP2だとどうしてもできなかったゲームプレイ中のホーム画面の確認もこれでできるようになって快適性がアップ。

ほんとすばらしいですねー

今後はXbox360のスト2HDはもちろん、PS4のアニコレやSteam(PC版)のアニコレ、Swichのウル2までもがこれ1つで遊べるようになると考えると、お手軽すぎて申し訳なくなってくるなぁ(笑)

[追記]
後日、ボタンを話題の「GamerFinger」に換装しました。こちらについては別記事にてまとめておりますので、よろしければご覧くださいませ↓

Brook UFBの取り付けが不安な方向けの取り付け代行サービス(現在も受付中)

さて、今回自分は基板の配線に精通しているスペシャリストに依頼してこのスペシャルアケコンを無事手にするに至ったわけですが、同じようにBrook UFBを取り付けたいけど知識や経験がなくて不安だという方も大勢いらっしゃると思います。

そこで、もし自分宛てにBrook UFB取り付けの相談をいただければ、スペシャリストの方へ話を通して取り付けを行ってもらえるよう手配いたします!

今回自分が実際に取り付けを依頼したわけですが、お金を取っている以上は丁寧に仕上げないといけないという思いできちんと仕事をこなしてくれる信用のできる方で、作業の様子を逐一画像つきで連絡してくれたりもしました。

単に基板を乗せ換えるだけでなく、細かい要望を聞いてくれたり元々の依頼以上の作業をやってくれました!

画像を見てもはっきり言って何をしてるか全くわからないですが(笑)

もしBrook UFBを取り付けたいけど自分でやるのは不安だという方がいましたら、どうぞお気軽にご相談ください!

その際はなるべく安いガワを中古で見つければよりお得感を感じられるかと思います♪

[追記]
すでに依頼が続々と来ており、10件以上の実績があります!

中には、話題のアケコン「hitBOX」に取り付けようと試行錯誤するも、技術的なハードルの高さ(そのままだと天板が閉まらない)から断念してしまった方からも依頼がありましたが、スペシャリストがナイスな配線でしっかりと組み込み、依頼者に喜んでいただけました!

細かい希望にもきちんと対応しながら順次対応しておりますので、よろしくお願いいたします。

総評

今回はBrook UFBを取り付けてマルチ対応のアケコンを作成する方法について紹介させていただきました。

このアケコン1つで、PS3/PS4/PC/Xbox 360/Xbox One/Switch/NEOGEO miniのすべてに使えるだけでなく、遅延問題の点からみても優秀となると、利用しない手はないですよね。

ただ、基板への配線が必要であるという点はややハードルが高く、知識や経験がない方だと不安に感じる方も多くいらっしゃるかと思います。

もし自分宛てにご相談いただければ、基板の配線関係に詳しいスペシャリストの方へ話を通して依頼を受けていただくよう手配することが可能ですので、ぜひ今回の記事を参考にBrook UFBの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございます!