1997年1月31日に当時のスクウェアより発売された大作RPG「ファイナルファンタジーVII(FF7)」

FFシリーズの中でも屈指の人気を誇り、プレイステーションの機能を生かした初の3D化は全プレイヤーに驚きと新鮮さを与えてくれました。

そこから20年以上経った今、ついに現代の最新ハードであるPS4で待望のリメイク作品「FINAL FANTASY VII REMAKE(FF7リメイク/FF7R)」が発売され、最先端の美麗なグラフィックとフルボイスの世界観により、完全な新作と言っていいほど完成度の高い作品に仕上がっています。

せっかくの大作RPGなので、プレイするからにはできる限り隅々まで遊びつくしたいと思っている方も多いはず。

自分は約90時間のプレイでトロフィーコンプとゲーム中の要素をすべて遊びつくしました。

そこで、本記事ではFF7Rの特徴的な変更点であるバトルシステムについて、どんな敵にも通用する重要なコツについてお伝えしていきます!

FF7Rで生まれ変わったアクションバトルのコツ

FF7Rで特徴的な変更点の1つがバトルシステム。

本作では従来のコマンド式のアクティブタイムバトル(ATB)ではなく、ATB要素を含んだアクション性の高い新しいタイプのバトルシステムが採用されており、ここが本作のおもしろいところでもあり難しいところでもあります。

ゲームが苦手な方にも配慮した難易度選択があり、初期ではNORMALEASYCLASSICの3つから選ぶことができるのですが、開発側の想定した標準的な難易度がNORMALとなっています。

できることならぜひ難易度NORMALでまずはプレイしてもらいたいというのが個人的な思いとしてあるのですが、本作のバトルシステムの肝を理解していないと思わぬ苦戦を強いられる可能性が高く、理解できないまま挫折して難易度を下げてしまう方もいるかもしれません。

ここではどんな敵にも通用する本質的なコツをしっかりとお伝えしていきます。

初心者が陥りやすい行動:たたかう(□)連打

まず初心者が陥りやすい行動がたたかう(□)連打によるゴリ押し戦法です。

これは敵が弱ければ問題ないのですが、一部のザコ敵やボスクラスの敵になってくるとこの戦法は非常に危険です。

なぜこの戦法が危険なのかというと、□連打で押し切ろうとしている最中に敵から攻撃されるとダメージを受けるだけでなく攻撃が中断されるからです。

原則自分が攻撃している間は敵も自由に行動することができるため、敵の行動を警戒しながら安全に攻撃を行うことが攻略のための第一歩となります。

キャラ切り替えを駆使して安全に攻撃する

この手のアクションバトルでは、通常は敵の行動の切れ目を狙って一方的に攻撃できる時間を判断してから攻撃し、敵が行動しようとする直前は攻撃の手を緩めてガードや避けに徹するというのが基本となります。

しかし、本作のバトルではもっと簡単に安全に攻撃できる時間を作り出すことが可能です。

本作のバトルでは常に1体のキャラを操作しながら戦うことになるのですが、敵は基本的に自分が操作しているキャラを優先的に狙う性質があります。

そこで、攻撃をやみくもに行うよりもまずは自分が操作するキャラに敵の注意を引きつけ、敵が自分の方を向いた時点で別のキャラに切り替えることで、切り替えたキャラはしばらくの間安全に攻撃することができます。

また、このとき自操作から外れたキャラはAIが自動でガードや回避行動を高精度で行うので、結果としてダメージも抑えやすいというメリットがあります。

しばらくすると、今度は切り替えた先のキャラの方を向いて狙いを変えてきますので、そうなったら同じようにまた別のキャラに切り替えて安全に攻撃を行うようにします。

なお、敵の攻撃の中には周囲を巻き込む範囲技も含まれているため、この戦法は特に遠距離キャラであるバレットやエアリスと非常に相性が良く、この2人は敵の攻撃の届かない所から一方的に攻撃をしてATBゲージをためながら、視線が向いて敵が近づいてきた時にすかさず別キャラに切り替える余裕がかなりあるので安心して戦えます。

遠距離キャラは常に安全にATBゲージを維持することを意識し、いざという時に回復や補助もすぐ行えるように準備するとより安定した立ち回りができるようになります。

FF7Rのアクションバトルの最も重要なコツの1つがこの部分となっているので、ぜひキャラ切り替えを駆使しながらうまく敵と戦ってもらいたいと思います。

バーストを積極的に狙って火力を上げる

FF7Rの戦闘におけるもう1つの重要な要素がバーストとなります。

バーストした敵は一定時間無防備となり、この間はダメージ倍率が上昇した状態で攻撃し放題となるほか、固有アビリティ(△)で攻撃することでATBゲージが大きくたまるので攻撃回数を増やすことができ、一気に火力を伸ばすことができます。

特にボスクラスの強敵相手にはこのバーストを積極的に狙わないと、ひたすら敵の強力な攻撃を受け続けながら小ダメージを積み重ねる展開となってしまい非常に効率が悪くなってしまいます。

バーストを狙うためには、敵のHPバー(黄色)の下にあるバーストゲージ(オレンジ色)を最大までためるのが条件となっています。

普通に攻撃しても原則バーストゲージは徐々にたまっていくのですが、より効率的なため方としてヒート状態(ダウン)にもっていくのが有効です。

ヒートするとバーストゲージに「HEAT」の文字が出現し、一定時間バーストゲージが通常よりも大幅にたまりやすくなる性質があります。

ヒート状態にするための条件は敵によって異なっており、一定量のダメージを与えるだけでヒートする敵もいれば、特定の魔法攻撃を当てるだけでヒートする敵がいたり、特定のタイミングで決まった攻撃を当てるとヒートする敵や、本体に付随するパーツの部位破壊を行うことでヒートする敵もいます。

バーストゲージの効率の良いため方やヒート状態にするためのヒントは「みやぶる」を敵に使用した際の情報に書かれていることが多いので、初見の敵にはまずみやぶるを使って情報を把握することが重要です。

無事バーストゲージをため切ると、敵が完全に無防備な状態となってかつダメージ倍率も上昇するため、まさにボーナスタイムとも言うべき絶好の攻撃チャンスが訪れます。

ここが本作のアクションバトルの戦略性を支えているおもしろいところになっており、バースト中に叩き込むことでダメージが大幅に増加するアビリティも存在し、バーストを積極的に狙うことで強敵を効率よく倒せるバランスに仕上がっているので、ぜひバーストを狙う楽しさとバースト時の一斉攻撃の爽快感を味わいながら戦闘をうまく行ってもらいたいと思います。

なお、バースト時にダメージアップするアビリティは下記の通りです。

〇クラウド
インフィニットエンド(ATB2消費、ダメージアップ)

〇ティファ
強打(ダメージ倍率5%アップ)/爆裂拳(ダメージ倍率25%アップ)/掌打ラッシュ(ダメージ倍率5%アップ×4で計20%アップ)/正拳突き(ダメージ倍率30%アップ)

〇エアリス
ジャッジメントレイ(ATB2消費、ダメージアップ)

特筆すべきはティファのアビリティで、いずれもダメージ倍率をバースト時の基本値160%から上げる効果を持っており、倍率を上げた状態で他の味方の攻撃を組み合わせることで一気に火力が上がる可能性を秘めています。

ティファがパーティにいるときは、固有アビリティの掌打ラッシュ→爆裂拳→強打のルートによるATBゲージ増加+正拳突き連打で一気にダメージ倍率を伸ばし、仲間のダメージアップ技を組み合わせると非常に華麗で強力なコンボとなります!

なお、ヒートおよびバーストの継続時間は敵によって異なっており、バースト状態はバースト開始時からバーストゲージが減少し始めて0になるまで継続します。

バースト状態でダメージ倍率が上がっている間にきちんと威力の高い攻撃を叩き込めるよう、時間の管理には十分注意するようにしましょう。

バースト効果の高いアビリティを把握する

前述のバーストを狙う際には、バースト効果の高い特定のアビリティをうまく使うことで効率よくバーストゲージをためることができ、特にヒート状態の時に使うと一気にバーストゲージをためることが可能となります。

バースト効果の高いアビリティを使うにはATBを1消費するので、ヒート状態のここぞというときにATBを確保できている状態にするために余計な行動は控えるようにしたいです。

各キャラ別のバースト効果の高いアビリティは下記の通りです。

〇クラウド
バーストスラッシュ(効果:大)/クライムハザード(リミット技LV2、効果:大)

〇バレット
フュエルバースト(効果:大)/カタストロフィ(リミット技LV2、効果:大)

〇ティファ
バックフリップ(効果:中)/ドルフィンブロー(リミット技LV2、効果:大)

ヒート時はこれらの技を叩き込んで効率よくバーストゲージを増加させましょう。

「はんいか」マテリアの扱い

「はんいか」はチャプター9で手に入れることができる非常に強力なマテリアですが、ストーリー全体を通して1個しか入手できないため、扱い方を考える必要があります。

主な使い方は下記の通りです。

はんいか+ほのおorいかずち

道中のザコ戦は、ちまちま「たたかう」コマンドで真面目に戦うよりも魔法攻撃で片づける方がよっぽど効率的で安全です。

攻撃魔法は炎/氷/雷/風の四属性があり、本来であれば敵の弱点に合わせて付け替えるのが理想なのですが、本作の魔法はダメージ判定が属性によって異なっています。

具体的には、「ほのお」と「いかずち」はオーソドックスに着弾1ヒットによるダメージ判定で使いやすいのですが、「れいき」と「かぜ」は困ったことにダメージ判定が複数あり、特にれいきは大元のダメージ判定が出るのに時間がかかりすぎてその間に敵が移動してスカってしまうことが多いという厄介な仕様となっています。

また、ストーリー中に頻繁に戦うことになる兵士などの人間タイプは炎が弱点、機械タイプは雷が弱点となっていることがほとんどです。

このことから、はんいか+魔法攻撃を使用するときは「ほのお」か「いかずち」を基本とするようにしてください。

はんいか+かいふく

ボスクラスの強敵と戦う際の鉄板の組み合わせです。

味方全員を一度の回復魔法で一気に回復できるので立て直しが非常にスムーズですし、他の味方のATBゲージ温存にもつながり、安定した立ち回りが可能となります。

強敵と戦う時はまずこの組み合わせを試してみるのをおすすめします。

はんいか+じかん

こちらはPT全員にヘイストをかけて行動回数を一気に増やす組み合わせとなっています。

これも非常に有効なのですが、どちらかというとバトルに慣れている方向けの組み合わせとなっており、いくら行動回数を増やしても被弾が多いと回復に行動を消費させられ続けて本末転倒となってしまいます。

バトルに慣れてきてより早く撃破したいといったときにこの組み合わせを試してみるようにしてください。

はんいか+バリア

「バリア」のマテリアで使える魔法は物理攻撃および魔法攻撃のダメージを半減するという非常に強力な効果を持っています。

攻撃ダメージを半減させるということは、実質HPが2倍状態であることと同じ状況となります。

ただし、魔法の効果は通常60秒でそれほど長くないのと単体効果であるため、はんいかと組み合わせることでPT全体が常に守りを固めた状態でバトルを行うことができ、回復行動の回数を減らしつつ安定して戦うことが可能です。

自分ははんいか+かいふくの運用で最後まで強敵と戦いましたが、「バリア」の魔法効果は非常に大きいため、運用する価値は大いにあるかと思います。

カメラワークを改善するための設定

最後に、戦闘中のカメラワークの改善についてお伝えします。

本作では複数の敵と戦う場面がよくあり、複数の敵の中から1体の敵を選択して集中攻撃したいことがよくあります。

そのための機能としてR3による「ロックオン」があるのですが、厄介なことにデフォルト設定ではロックオンした敵にカメラが追尾して戦うことしかできず、カメラワークによってはその他の敵の位置を把握できずに横やりを入れられることが度々発生します。

そこでうっとうしいなと思って横やりを入れてきた敵にロックオンしなおすと、カメラワークが変わってその敵を見据えた状態になり、今度は最初狙っていた敵が見えなくなって状況が一切好転しません。

自分はこの仕様にかなりイライラしながらゲームを進めていき、結局最後まで遊びつくす寸前まで気づかなかったのですが、実はオプション設定をいじることでカメラワークを改善させることができます。

オプションのカメラ&振動設定の項目内の、ターゲットロック操作をデフォルトの「右スティック」から「方向キー左右」に変更してください。

これにより、カメラワークを右スティックで自由に変更しながら、ロックオン対象を方向キー左右で変更できるので、複数の敵を画面内にまとめて入れて位置関係を把握しやすい状態にすることができます。

最初からこの設定にしておけばこんなに苦労しなかったのにと思う場面がありすぎて何とも複雑な気分に・・・(汗)

細かいことを言うと、これでもロックオン対象を変更しながらのキャラ移動が普通のコントローラーの操作だと難しいのですが、カメラワークに不安を募らせている方はぜひこの設定を行ってみてください。

総評

FF7Rで大きく変更されたバトルシステム。

最初は独特の操作に戸惑う方が多いかと思いますが、実はかなりよくできたシステムとなっており、重要なポイントを理解すれば本当に気持ちよく敵を倒すことができて非常にやりがいを感じます。

今回の記事を参考に、ぜひFF7Rの戦闘を華麗にこなして強敵に立ち向かっていただければ幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございます!