格闘ゲームをプレイする上で欠かせない存在と言えるアケコン。
ゲームセンターが対戦型格闘ゲームの発祥地であり、レバーとボタンを駆使してキャラクターを操作することが自然となっています。
今回は20年以上格闘ゲームをプレイしてきており、EVO Japan 2020サイドトーナメントのスーパーストリートファイター2Xチャンプである自分が、アケコンを選ぶ際のポイントとおすすめの商品について紹介していきたいと思います!
Contents
- 1 アケコンを選ぶ際のポイント
- 2 おすすめアケコンの紹介
- 2.1 【PS4/PS3/PC対応】リアルアーケードPro.V HAYABUSA ヘッドセット端子付き for PS4 PS3 PC
- 2.2 【PS4対応】リアルアーケードPro.V サイレントHAYABUSA ヘッドセット端子付き
- 2.3 リアルアーケードPro.N HAYABUSA for PS4 PS3 PC
- 2.4 【SONYライセンス商品】ファイティングエッジ 刃 for PlayStation (R) 4/PC【PS4対応】
- 2.5 Razer Panthera Evo アーケードコントローラー PS4/PC対応
- 2.6 Qanba Obsidian Joystick for PlayStation 4 and PlayStation 3 and PC
- 2.7 リアルアーケードPro.VX SA(Xbox 360用)
- 2.8 【Nintendo Switch対応】リアルアーケードPro.V HAYABUSA for Nintendo Switch
- 3 総評
アケコンを選ぶ際のポイント
アケコンで格ゲーをプレイしようと思う方は、これから本格的にやっていくぞと気合い十分なはずです。
それであれば、やはりアケコン選びは後悔がないようにきちんと選ぶ必要があります。
個人的にアケコンを選ぶ際のポイントになるのは下記のとおりです。
対応機種の確認(PS4、Xboxなど)
大前提ではありますが、自分のこれからプレイする格ゲーのハードに対応したアケコンを買わなければなりません。
特例として、変換器を用いることで他ハードのアケコンを接続して遊ぶことは可能ではありますが、変換器を介すると必ず一定の入力遅延が発生してしまい、格ゲーなどフレーム単位での攻防が勝負を決めうるようなシビアなゲームだと影響が出てしまう可能性があります。
そのため、すでに持っている別ハードのアケコンを流用することでもないかぎり、原則そのハードに対応した純正のアケコンを選ぶことをおすすめします。
入力遅延の度合い
アケコン自体にも、使用されている基板の違いなどによって若干の入力遅延が存在しています。
しかし、今時の性能の高いアケコンであればどれを選んでもほとんど入力遅延の影響はないと言ってもいいぐらい微々たるものですし、その遅延の差が勝敗に直結するような展開はどちらかというと稀ですので、今日においてはこの入力遅延の度合いはそこまで気にしなくてもよいかと思います。
それでもどうせならこだわりたいというのも事実で、自分はこのアケコン間での入力遅延の差については、頭の中ではほとんど勝敗に影響しないとわかっていても結構重要視していますね。
耐久性・重量
格ゲーをプレイするとアケコンにはかなりの負荷がかかります。
上級者になれば入力回数が本当に多く、複雑な操作に耐えられるようなアケコンでないといけません。
とはいっても、今時のアケコンはゲームセンターの筐体で実際に採用されているレバーとボタンがそのまま搭載されていることも普通で、パーツに関してはゲームセンターと同じ高水準を満たしています。
また、重量に関しては、プレイ中アケコンが動いてずれてしまったりするとプレイに支障が出てしまいますので、しっかりと重量が確保されており、なおかつすべり止め対策も施されているようなアケコンを選びたいです。
ボタン配置
現在ボタン配置には大きく2タイプがあり、筐体によって区別されています。
具体的には、「ストリートファイター」や「ブレイブルー」で採用されているビュウリックス配置と、「鉄拳」や「ガンダム」で採用されているノアール配置があります。
ビュウリックス配置は左から二番目以降のボタンが平行に配置されているのに対し、ノアール配置は左から二番目以降のボタンが右下がりに配置されています。
なお、昔のゲーム全般についてはブラスト配置と呼ばれるボタン配置であり、それ自体はノアール配置と同じ形となっていますが、ノアール配置についてはレバーとボタンの距離が広くなっていることが特徴です。
これからプレイしようとしているゲームに応じてボタン配置を合わせてアケコンを買えば、今後ゲームセンターでプレイする際にも違和感なくプレイできるかと思います。
静音性
家庭でプレイする際に気になるのがアケコンの操作音。
特にボタンに関しては、普段ゲームセンターでは周りの音にかき消されてそこまで気にならなかったのが、家でプレイしてみると押すたびにパチン!とかなり大きな音が響いてしまいます。
隣人の方に迷惑をかけてトラブルにならないよう配慮する必要がある方も多いと思います。
これについては、最近アケコンの中に静音モデルというものも出ており、レバーとボタンに静音対策が施されている特殊なパーツが採用されています。
中に緩衝材をかましている分、操作の感覚はゲームセンターのものと少し異なり最初は違和感がありますが、慣れれば問題なくプレイすることが可能です。
メンテナンスのしやすさ
ゲームセンターの筐体と同じで、アケコンもメンテナンスをすることで快適に長く使うことが可能となります。
天板を開けるとレバーとボタンの裏側を見ることができるわけですが、このアクセスのしやすい機種はメンテナンスが非常にしやすいです。
ちなみに、冒頭の画像は自分の現在使っているかなり古い型のPS2専用アケコン「RAP2」なのですが、もともとのサンワレバーからセイミツレバーに、HORIボタンからサンワ製の静音ボタンに換装しています。
しかし、RAP2などの昔の製品は基本的にアケコンの中を見るということを開発側が想定していなかったため、裏蓋を開けるためにたくさんのネジを取り外し、専用のナットを回すためのドライバーを買ってさらに天板を外してようやく中を触れる状態になるわけで、正直非常にめんどくさいです(汗)
最近のアケコンはこういったメンテナンスの観点もおさえられている商品が大分増えた印象にあり、簡単に中を触れられるようなタイプが出ています。
ただ、パーツの換装などはあくまで自己責任の元で行うことに注意してくださいね!
価格
最後に気にしないといけないのはやはり価格ですね。
大体どのアケコンも1万円~3万円程度が相場かなという感じです。
基本的には高い買い物となりますが、一度買えばずっと使える性能の良いアケコンが今は多いので、しっかりと予算を確保してアケコンを購入しましょう!
おすすめアケコンの紹介
さて、ここからはおすすめのアケコンを紹介していきたいと思います!
【PS4/PS3/PC対応】リアルアーケードPro.V HAYABUSA ヘッドセット端子付き for PS4 PS3 PC
国内メーカー製のアケコンの筆頭ともいえるHORI製のリアルアーケードプロの最新型で、ビュウリックス配置のアケコンとなっています。
特徴的なのは、商品名にもあるようにレバーとボタンに「HAYABUSAユニット」と呼ばれるHORI独自のものが使われている点です。
レバーもボタンも非常に軽い印象で、特にボタンについては厚みが薄くストロークが短いので、素早い入力が可能であるというのが本製品の売りとなっています。
ただし、やはりゲームセンターと同じ慣れ親しんだパーツを使いたいという方も多いようで、この場合は別途レバーとボタンを購入して換装する必要があります(換装自体は驚くほど簡単です)。
【PS4対応】リアルアーケードPro.V サイレントHAYABUSA ヘッドセット端子付き
こちらは先ほどのタイプの静音モデルとなっています。
前述しましたが、緩衝材をかましているのでボタンに関しては押した際に指にまとわりつくようなヌメッとした感触があり、最初は違和感を覚えるかと思います。
しかし使い続ければ全然気にならなくなり、自分も今静音ボタンで普通にプレイし続けています。
リアルアーケードPro.N HAYABUSA for PS4 PS3 PC
こちらは鉄拳シリーズやガンダムシリーズでおなじみのノアール配置のアケコンとなっています。
レバーとボタンは前述の2つと同じく「HAYABUSAユニット」が採用されておりますが、やはりゲームセンター準拠のパーツの方が好ましいという方は換装作業が必要となります。
【SONYライセンス商品】ファイティングエッジ 刃 for PlayStation (R) 4/PC【PS4対応】
こちらは高級仕様のアケコンとなっています。
本体は横長形状で、ビュウリックス筐体のように手前側に傾斜のつけられた切り出し型となっており、腕をゆったりと置くことができて安定感は抜群といえます。
天板はアルミ製となっており、シンプルではあるものの高級感あふれる外観です。
底面には天然ゴム製のすべり止めマットが大きく貼られています。
なお、レバーとボタンは「HAYABUSAユニット」が採用されており、ボタン配置はノアール配置となっています。
Razer Panthera Evo アーケードコントローラー PS4/PC対応
こちらはゲーミングデバイスメーカーRazerから販売されている高級アケコンです。
特徴的なのはボタンで、通常の押し込みボタンとは異なりRazerメカニカルスイッチを搭載したオリジナルボタンを採用しており、アクチュエーションポイントを最適化し、超高速反応を実現し、3,000万回のボタン入力を想定した業界トップの耐久性が売りとなっています。
また、アクリルトップパネルと筐体の間にあるデザインシートを交換することで、ユーザーの好みに合わせて天板デザインのカスタマイズが可能となっている他、ヘッドセット端子も搭載されています。
さらに、天板が簡単に開く仕様となっているため、パーツ交換などのメンテナンスが非常にしやすいのはうれしいポイントですね。
なお、レバーはゲームセンターで広く使われているサンワ製のものが採用されており、ボタン配置はビュウリックス配置となっています。
Qanba Obsidian Joystick for PlayStation 4 and PlayStation 3 and PC
こちらは中国のゲーム周辺機器メーカーQanbaから販売されている高級アケコンで、有名プロゲーマー「ときど」氏も愛用している製品です。
特徴的なのはなんといってもかっこいいデザイン。
天面が光沢のある黒素材になっている上、各所にLEDランプが配されており、光るとものすごく神秘的できれいです。
他のアケコンと同様にヘッドホン端子が搭載されている他、裏面に滑り止めパッドを装着しているため、プレイ中の安定感も抜群です。
なお、レバーとボタンはゲームセンターで広く使われているサンワ製のものが採用されており、ボタン配置はビュウリックス配置となっています。
リアルアーケードPro.VX SA(Xbox 360用)
こちらはXbox 360専用のアケコンです。
ボタン配置はビュウリックス配置となっております。
生産終了品のため新品は定価以下ではまず見つからないかと思いますが、最低限動作するなら中古で全く問題ないです。
スト4をはじめとしたXbox 360版の格ゲーをプレイするのであればこのアケコン一択で良いかと思います。
海外の有志がXbox 360用の各アケコンの入力遅延を比較したところ、Xbox 360用のアケコンとしてはこのRAPVXSAが最も遅延がない優秀なアケコンであることが証明されました。
【Nintendo Switch対応】リアルアーケードPro.V HAYABUSA for Nintendo Switch
こちらはNintendo Switch対応の数少ないアケコンとなっております。
ボタン配置はビュウリックス配置、レバーとボタンは「HAYABUSAユニット」が採用されています。
Nintendo Switchで格ゲーをプレイするというのはまだそこまで馴染みがないと思いますが、もしプレイしようとお考えの方はこのアケコンを買えば間違いありません。
総評
格ゲーをプレイする上でアケコンは欠かせない存在です。
決して安いものではないですが、これから快適にプレイする上で1つこだわったものを購入すれば長期にわたって使っていくことができるので、ぜひ今回の記事を参考に目当てのアケコンを手に入れてもらえればと思います!
最後までお読みいただきありがとうございます!