かねてよりディージェイを使って厳しい組み合わせであると感じていたSサガット戦。

もともとXサガットでも無類の強さを誇っていた四代目氏がSサガットにキャラ変えし、数多くの大会でそのポテンシャルを発揮して優勝を何度も達成しています。

バルログ戦はもちろんのことSサガット戦もいいかげんなんとかしないと、今後大会で優勝することは難しいと感じていました。

今回は、先日行われた関西vs中部2019の大会でついにSサガットを撃破することができましたので、そこに至るまでの軌跡をお伝えしたいと思います。

もちろん、偶然勝てたわけではないですよ(笑)

2018年6月のシャトルの初遠征で四代目氏と対戦

ふじもん氏、だんじり氏、カズ氏とともに初めてシャトル遠征に臨んだのが去年の6月。

野試合のメンバーの中に四代目氏がいまして、これが噂の最強のSサガット使いかと満を持して乱入。

結果、壮絶なまでに叩きのめされました(汗)

すべての行動で根拠がしっかりしていて隙がなく、こんなのどうすればいいんだと絶望感しかなかったです。

特に弾のみならず地上戦の差し合いでも完全に負けていた感じで、今のままではたぶん勝つための武器がなさすぎると思い、課題を持ち帰ってさっそくSサガット対策を考え始めました。

関西の若手サガット使いワダ氏にスパーリングを頼む

ワダ氏は関西の若手サガット使いなのですが、今時のプレイヤーといいますかシステム面をかなり重要視しており、理論的にキャラ対策を詰めていくプレイヤーで自分も話してて勉強になる点が多々あります。

そんなワダ氏に無理を言ってSサガット戦のスパーリングをお願いし、地元ゲーセンの星狩で動画を撮りながらキャラ対策を詰めようとしました。

ただ、ワダ氏がこれまでSサガットをほとんど触ったことがなく、反確ポイントが見逃されていたりしている部分が多々あったので、結果としては正直課題がまだまだ残るものでした。

今は武器が無さすぎるのでまた何か糸口を見つけた時に声をかけさせてもらいますと言って、ワダ氏との再戦を約束した状態で月日は流れていきました。

Sサガット攻略の糸口:スラキャンソバット

スト2のアメリカチャンプであり、ネット対戦時代から親交のあるAfro氏。

割とツイッターのDMでよく話をするのですが、そんなAfro氏がSサガットの攻略をいろいろと公開してくれました。

こんな感じで動画付きで丁寧にネタを公開してくれました。

「私は四代目に勝ちたい」ってめっちゃ気持ち出てしまってる(笑)

そして、投稿された動画を見た時に「これは新しい武器になる!」と確信しました。

Sサガットのグランドタイガーショット絡みのこれまでの基本知識は下記の通りでした。

  • 大グランドはサガットのショットのポーズを見た瞬間に小ソバットで弾を抜けつつ反撃できる
  • 小グランドはサガットのショットのポーズを見た瞬間に小ソバットを出してしまうと弾を踏んでダウンしてしまう
  • あらかじめ小グランドを想定して弾を引きつけて小ソバットを出すと、ソバットで弾を抜けることはできるが、引きつけている分ソバットの伸びた攻撃判定が出るころにはサガットの手が引っ込んでいて当たらない
  • 小タイガーの場合は置きスライディングで相打ちを取りやすい
  • 置きスライディングに張られると踏込大足や遅らせタイガーで反撃される

このことから、Sサガットが遠距離で大タイガーを1回撃ってそれを小ジャックで抜けた場合、次のサガットの弾は小が安定することと、置きスライディングの様子見をしつつ裏択のエアスラ削り1ドット+少しの陣押し返しを許容してリスクを減らす立ち回りを選ぶことが基本となっていました。

これに一石投じる武器が「スラキャンソバット」です!

これの優秀なところは、前述した小タイガーに対して弾を引きつけて抜けてもソバットの判定が間に合わないとされていたところが、距離をスライディングで自分から縮めてソバットの出すタイミングを早めることでサガットの手が引っ込む前に蹴ることができるという点です。

そして、これが最も重要なのですが、Afro氏が言うには「小タイガーの弾そのものを見てからスラキャンソバットが間に合う」らしいのです!

これは完全に新武器が来たなと心が震えました。

新武器を携えてワダ氏と2回目のスパーリング

前回からかなり期間が空いてしまいましたが、ワダ氏との約束を果たすべく新武器を携えて2回目のスパーリングに臨みました。

本当に小タイガーを見てからできるのか?という疑問点をさっそく実戦の中で試してみることに。

その結果・・・完全に見てからできた!

これにはさすがのワダ氏も相当面喰ったようで、いつものセオリーとされていた小タイガーを8割以上で小ソバットでカウンターするものだから、ワダ氏が今度は逆にそれをどうすれば打開できるか裏択を探し始める状態に(笑)

試合が終わってからのいつもの感想戦はこれまで以上に白熱し、ワダ氏もこの新武器は認めざるをえない様子でしたね。

情報をくれたAfro氏、スパーリングに付き合ってくれたワダ氏には感謝しかないです!

X-EST2019の決勝トーナメントで四代目氏とまさかの再戦

セオ氏、アラバマ氏と組んだX-EST2019の決勝トーナメントの初戦で最大の優勝候補と言われるチームとあたり、大将の自分と四代目氏が対決。

結果は・・・新武器スラキャンソバットをミスりまくってそのまま死亡(汗)

完全にチームメイト2人の期待を裏切る形となり、本当に申し訳なかったです・・・

本番一発勝負できれいにスラキャンソバットを出すための練習が足らなかった感じですね。

なお、X-EST2019の詳しい様子については別の記事にまとめておりますので、よろしければぜひこちらもご覧くださいませ↓

KKY氏に今までのSサガット対策を見てもらう

せっかくのリベンジのチャンスをものにできずただただ悔しかったのですが、三度ワダ氏とのスパーリングを行うことになった時に、古豪ダルシム使いのKKY氏もSサガット戦をやりたい&ぜひ自分のSサガット攻略を見たいということで、地元ゲーセンの星狩で3人動画を撮りながらプレイしました。

KKY氏にもきちんと自分の対策のネタを伝えたうえで、起き攻めでダメージを取る手段がいまだに乏しいという悩みを相談したところ、ここに関して非常に有益なアドバイスをもらえ、猶予1フレームの安飛びという魔境に手を出し始めてた自分でしたが、もっと安全にダメージを取りに行く手段に光明が見えることとなりました。

いつも付き合ってくれるワダ氏はもちろん、KKY氏にも有益なアドバイスをいただけて本当に感謝しています!

ジャイリサオフライン1番の決勝戦でまさかのコエモン氏のSサガットと対戦

先日行われたジャイリサオフライン1番に出場し、その決勝戦でコエモン氏がまさかのSサガットを1キャラ目に選択。

コエモン氏も相当なシステム重視の理論派プレイヤーで、甘えた行動はすべて咎めてくる実力派プレイヤーです。

ただ、これまでに述べてきたように、Sサガット対策を独自にかなり進めてきていた自分なので、簡単にやらせるつもりはありません。

結果は・・・新武器スラキャンソバットをしっかりと実戦で決めることができ、流れに乗ったまま勝利!

アニコレはラグがあって実機ほどの精度は出せませんが、それでもこの勝利はかなり大きいと感じています。

なお、ジャイリサオフライン1番の詳しい様子については別の記事にまとめておりますので、よろしければぜひこちらもご覧くださいませ↓

関西vs中部2019で中部チーム大将の四代目氏と再戦

またしても四代目氏へのリベンジの機会が訪れました。

先日行われた関西vs中部2019の中部チーム大将の四代目氏とあたり、絶対攻略を出しきるぞと決意を胸に試合に臨みました。

結果は・・・新武器のスラキャンソバットがことごとくうまく機能し、流れに乗って見事リベンジ達成!

動画にも映っていますが、この時はこれまでの努力が一気に報われた感じがして、恥ずかしいぐらいはしゃいでしまっていますね・・・お見苦しいところをお見せして申し訳ないです(汗)

ただ、それぐらい自分はSサガット対策を考えてきていたので、しっかりと準備をすれば一発勝負できちんと結果が残せるということが証明できて本当にうれしかったです!

試合後に四代目氏と少し話をしたのですが、もう今回のスラキャンソバットに対してすでにSサガット側の裏択を考え始めているようで、次回どんな新しい対策を見せてくれるのかすごく楽しみですね!

なお、関西vs中部2019の詳しい様子については別の記事にまとめておりますので、よろしければぜひこちらもご覧くださいませ↓

総評

今回は、ディージェイを使っていてかなり厳しいとされるSサガットを大会一発勝負で見事倒すまでに至った軌跡をお伝えさせていただきました。

攻略というのは自分だけでは成り立ちませんし、机上の空論になってしまう可能性が高いです。

普段からよくしてもらっている気の合うプレイヤーがいて、そのプレイヤーらと同じ方向を向いて対戦した時に新しい戦術や可能性が生まれてくるものです。

自分がここまで来れたのは本当に周りのプレイヤーの存在が大きかったと確信しています。

改めてプレイヤーのみなさまにこの場を借りて感謝をお伝えさせていただきます。

本当にありがとうございます!