自分が子供の頃からお世話になっており、唯一現在も存続している地元ゲーセン「星狩物語(ほしかりものがたり)」

ビデオゲームが設置されている古き良き時代のゲーセンで、最新ゲームからレトロゲームまで幅広く取りそろえられています。

最近ではあの超有名ゲーセン「ミカド」とのコラボでも話題になり、ミカドさんのご協力もあって当時人気を博していたシューティングゲームや貴重なアクションゲームを多数設置したコラボコーナーも用意され、ゲーセンから足が遠のいていたプレイヤーを呼び戻すきっかけにもなりました。

なお、ミカドさんとのコラボについてはこちらの記事で触れられておりますので、よろしければぜひご覧くださいませ↓

GAME星狩物語×ゲーセンミカド、岸和田にeスポーツ拠点誕生!

さて、ミカドさんとのコラボにより星狩物語ではゲームの配信機材も揃い、様々なゲームを配信できるようになりました。

せっかくの素晴らしい環境も利用しなければ宝の持ち腐れ。なんとか地元ゲーセンの良さを発信していきたいという思いが自分の中でどんどん強くなり、試行錯誤しながら様々なゲームを配信するようになりました。

本記事のシリーズは過去に配信してきたゲームについて、稼働当時の思い出を語りながらアーケードゲームの良さを伝え、一人でも多くの方にゲーセンで遊ぶ楽しさを体験していただきたいという思いで書き残していければと思っています。

なお、星狩物語の配信や大会イベント等の告知は公式ツイッターで行われておりますので、よろしければフォロー&チェックをいただけますと幸いです。

過去の「地元ゲーセンの良さを全力で発信していくシリーズ」についての記事はこちら↓

さまざまなレトロゲーム配信を開始

星狩物語では格闘ゲームのみならず、ミカドさんとのコラボによって昔懐かしのSTGやアクションゲームといったレトロゲームが多数設置されることになりました。

当時、地元星狩勢には格闘ゲームプレイヤーももちろん多かったですが、STGやアクションゲームのプレイヤーも多数いまして、新作ゲームが出ればクリアまではひととおり触るような感じの人は周りにごろごろいた印象があります。

かく言う自分もそのうちの一人で、当時は格闘ゲームのみならずSTGやアクションゲームといった他ジャンルのゲームにも幅広く触れてきました。

せっかくコラボコーナーでレトロゲームが充実しており、当時から星狩でプレイしていて今も現役で来ているプレイヤーが少なからずいるので、それだったらレトロゲーム全般の楽しさを伝える配信をしたいと強く思うようになり、お店のご協力もありついに星狩レトロゲーム配信が開始しました。

ストライカーズ1945Ⅱ(ストライカーズ2)

このゲームは自身がSTGの中で2番目にプレイした思い入れの強いゲームです。

自分は中学生の時に初めてSTGというジャンルに手を出したのですが、その時一番最初にプレイしたSTGは横スクロール型の「Gダライアス」でした。

このSTGは非常に遊びやすい難易度のゲームで、当時はスコアアタックこそしなかったものの全ゾーンクリアまではやりこみました。

自分の中でいったん区切りをつけてそろそろ別のSTGもやってみたいなと思って、同時期に稼働していたSTGで2番目に手を出したのがまさしくこの「ストライカーズ2」だったわけですが、このSTGは自分にいろんなことを教えてくれた忘れられないゲームでした。

メーカーにちなんでいわゆる「彩京シュー」と呼ばれているジャンルですが、まず普通にやってたら2面あたりで死にます(笑)

Gダライアスの時はバリアーである程度適当にプレイしても許される側面があったのですが、このゲームは敵弾に当たった瞬間問答無用で死亡。

加えて敵弾の速度が明らかに速く、アドリブでなんとかなっていたGダライアスとは何もかも別ゲーでした。

「STGは敵の配置を覚えてパターンを作る」

今にして思えば当たり前のことなのですが、このゲームで序盤から死にまくって体で覚えた教訓がこれでした。

パターンを覚えるために、当時のアーケードゲーム攻略誌「ゲーメスト」でストライカーズ2の攻略記事を物色。

学生時代の少ない小遣いをうまくやりくりしながら、できるかぎり効率よく確実にステージを攻略していきました。

そこでふと気づいたわけです。

「パターンを作ってから、毎回同じような動きで安定してクリアできるようになった」

この上達ぶりを実感できることがものすごく快感で、同級生も自分の(パターン通りの)プレイを見て「意味不明、変態」という誉め言葉(笑)をもらうぐらいには腕が上がり、ついに念願の1周クリアを達成!

リザルト画面(エンディングのようなもの)が流れ、感動の余韻に浸っていたら・・・

「2-1」

え、まだゲーム続くんだけど(笑)

これはいわゆる2周目というもので、よくSTGでは通常の1周クリアの後により高難易度にした2周目が始まることが珍しくなかったんですね。

このストライカーズ2もそのパターンだったわけですが、いきなり難しいんですよ(汗)

敵を倒すといわゆる「撃ち返し弾」が飛んできて、敵を倒すと画面の弾の密度が上がってそれだけで難しくなるのに加えて、1周目では見たことのない殺気あふれる弾速も相まって、「なんだよこれ・・・」と自分の中で2周目はなかったことにしてこのゲームにいったん見切りをつけたわけです。

さて、ここから先はやはり新作STGが出ては基本的にクリアまでひととおり触ることを繰り返し、弾幕STGの経験を積んだことで弾避け技術も向上。

大学生時代に当時あまり足を運んでいなかった星狩に久しぶりに来てみたら、確か持ち込み基板かなにかでストライカーズ2が稼働していたんです。

懐かしいなと思いながらプレイして当然1周目はクリアできたわけですが、2周目をプレイしたらボムを併用しながら割と先の面まで進めたんですよ。

「あれ、もしかして今頑張ったら2周目もクリアできるんじゃないか?」

この考えはまさに現実となり、何度も死にまくりながら少しずつクリア重視のパターンを組んでいき、自身が大学生の時に念願の2周クリアを達成!

自分がゲームに対して明確に努力した結果勝ち取った成果の1つとして、このストライカーズ2は忘れられないゲームとなっております。

スペイン遠征時の宿題に設定される

EVO Japan 2020のスパ2X部門で優勝した後、実はミカドヨーロッパのイベントの招待を受けてスペイン遠征する予定がありました(コロナの影響で延期中)。

その際に、TMF部長から「スパ2X以外に何か1つゲームを現地で披露してくれ」と言われ、ヨーロッパではSTG人気もあることを知っていたので、それなら自分ができる最高のゲームはこれしかないと思って、ストライカーズ2の2周クリアを宿題として設定しました。

ただ、当時地元星狩ではストライカーズ2が稼働しておらず、大阪府内の別ゲーセンまで遠征しないとプレイできなかったため、なんとか星狩で練習できたらいいのになぁということをTMF部長に伝えたところ、快く基板をお貸しいただけることになり、星狩でストライカーズ2が練習できる環境が整いました。

そこからは、星狩に来た日は必ずストライカーズ2のプレイを欠かさず行い、パターンがさらに洗練されてボム使用回数も大幅に削減でき、今となっては調子がよければ2周ノーミスクリアを達成できるぐらいには上達することができました!

人間努力すれば本当に成長するということを改めて実感できたゲームですね。

星狩レトロゲーム配信の1回目のゲームにチョイス

お店の協力によりレトロゲームコーナーの配信環境もついに整い、記念すべき1回目の星狩レトロゲーム配信としてこのストライカーズ2を配信させていただきました。

しゃべりながらプレイした割にはほとんど個人的に文句のないプレイ内容で正直自分自身も相当驚きましたが、何度も練習していたおかげで特に焦りもなく自分のプレイを見せられたので本当によかったです!

かっこいい配信レイアウトは店長が用意してくれたとのことで、本当に無事満足の内容で配信が終われてほっとしています(笑)

攻略ポイント

このゲームを少しでもたくさんの人に遊んでもらいたいという思いで、自分流の攻略ポイントを以下に挙げていきます。

使用機体は疾風(はやて)がおすすめ

全部で6機体登場する本ゲームですが、1周クリアを目指すなら個人的には断然「疾風(はやて)」がおすすめです。

メインショットが拡散かつサブショットが小型機追尾による自動ホーミングという性能で、他機体に比べて意識的に位置を変えずにいろんな場所の敵に撃ち込むことができます。

また、タメ撃ちが非常に高性能な設置型タイプであり、あらかじめ設置しておけば自分がその場所にいなくても直線状の敵を高威力ショットで破壊してくれ、なおかつ非常に滞留時間が長いことが特徴で、ボス戦で全弾ヒットさせれば疾風のレベル1ショットが他機体のレベル2ショットに相当するほどの威力を誇ります。

2周目になると撃ち返し弾の影響でホーミング性能がデメリットになることも多くなるのですが、1周クリアであれば間違いなくこの疾風が最強と言えるかと思います。

敵の配置を覚え、中型機以上の敵には出現時に即タメ撃ちを設置

敵の配置を覚え、特に中型機以上の通常ショットのみでは撃破に時間がかかる敵が現れた際は、即タメ撃ちを設置して素早く撃破できるようになると、途端にこのゲームの攻略がはかどるようになります。

なお、この際に疾風のタメ撃ちはレベル1でも十分な威力を誇るため、レベル2を1回撃つよりもレベル1を2回撃てる方が有利な場面が多いということを意識し、レベル2を撃ってしまって肝心な場面でタメ撃ちが設置できない状況を防ぎ、最初の内はこまめにレベル1を連打しまくる方が快適にプレイできるかと思います。

奇数弾と偶数弾の性質を理解し、パターンで避ける

弾速が非常に早く、アドリブで避けるには限界があります。

場面ごとに敵の弾が奇数弾か偶数弾かをあらかじめ覚えておき、「奇数弾は撃たれてから左右どちらかに少し移動/偶数弾は動かなければ当たらない」という鉄則をきちんと守れば、どんなに弾速が速かったり周りの飾り弾(フェイク)が多くても惑わされずにパターンで避けることができます。

覚えるまでは何度も死ぬことになりますが、一度覚えてしまえば同じ避け方で安定して抜けられるようになるのがこのゲームの魅力ですので、ゆっくりと確実に敵の攻撃の避け方を覚えるようにしましょう。

ショットパワーを2段階で止めるとランク上昇対策になる

一般的にSTGにはランクの概念があり、ストライカーズ2ではノーミスの時間が長かったりショットパワーが上がるとランクが上がり、敵の耐久力や弾速が上がります。

このランクに関して、ショットパワーをあえて2段階で止めることでランクの上限値を抑えることができ、結果低ランクのまま進行することができるようになります。

弾速が遅いほど敵の耐久力が落ちて危険度が下がりますし、見てからの避けが間に合ったり余裕をもってパターン構築を研究できるなどメリットが多いので、最初の内は低ランクでゲームを攻略していくのも有効な選択かなと思います。

もちろん危ないと思ったらボムを使用

当然ですが、危ないと思ったらボムを惜しまず使用する方が先の面に進みやすいです。

ただし、本ゲームはボムを押しても無敵にならない機体が多く、そういった機体は弾速が速いがゆえにボムが間に合わずに死ぬことも決して珍しくありません。

パターンがわかっていてもシビアな避けを要求される場面もありますので、自分の腕と相談しながらあらかじめ「決めボム」を撃つことを考えておくことは非常に重要な戦略と言えます。

総評

ストライカーズ2は非常に硬派なSTGとして当時人気を誇り、いわゆる「彩京シュー」の代表作とも言える名作です。

パターンを覚えないとまず死ぬというゲームバランスが逆にパターン構築の重要性を考えさせられ、パターンを組めば驚くほど安定して進められるところが上達を感じやすいポイントで、個人的にかなり思い入れの深いSTGです。

今回の配信をぜひ参考にしていただいて、ゆっくりでいいので着実にパターンを覚えながらまずは1周クリアを目指していただけると個人的にすごくうれしいですね。

最後までお読みいただきありがとうございます!

地元ゲーセンの良さを全力で発信していくシリーズ5 「三国戦紀2」編はこちら↓