eスポーツジャンルで非常に注目度の高い格闘ゲーム。
一般的に格闘ゲームって具体的にどんなゲームなのかを今回は取り上げたいと思います。

格闘ゲームとは?

ここでは格闘ゲームの概要について、主な特徴を取り上げていきたいと思います。

格闘ゲームの基本ルール

プレイヤーは自分の好きなキャラクターを1体(ゲームによっては複数)選びます。
レバーとボタンを駆使して様々な攻撃を繰り出し、相手キャラクターの体力を減らしていきます。
先に相手のキャラクターの体力を0にした方が勝利となります。
大まかなルール自体は本当にシンプルで、ほとんどの格闘ゲームはこのルールで作られています。

2D格闘ゲーム

2D格闘ゲームはステージに奥行きがないいわゆる平面でのバトルであり、キャラクターは前後にしか移動できません。
左右いずれにも画面端が存在し、そこまで到達するとそれ以上は後退ができず、攻める側はかなり優位に攻められる反面、受ける側はかなり苦しい展開が続いてしまいます。
ゲームにもよりますが、防御手段であるガードが守りとして非常に強力で、不用意に攻撃をするとカウンターをもらうことも少なくありません。
そのため、攻める側はガードを崩すために様々な工夫をしてこじあけていく必要があります。
また、2D格闘ゲームはジャンプ攻撃が攻めの要として機能しやすく、上からの攻めが多彩であるという特徴があります。
現実世界ではありえないような動きをするキャラクターが当たり前で、ゲームとしてのおもしろさを追求した様々なコンセプトのキャラクターが開発されています。

代表作としてはストリートファイターシリーズがあげられます。

格闘ゲームとしてはこちらの2Dタイプが現在主流となっている印象で、自分も2D格闘ゲームの現役プレイヤーとして日々精進しています。

3D格闘ゲーム

3D格闘ゲームはステージに奥行きがあり、フィールド全体を移動することが可能です。
フィールドもゲームによって様々なものがあり、端に行くとリングアウトで負けになってしまったり、端に壁があって通常よりも多く攻撃を叩き込めるようになったり、そもそも端がないフィールドもあります。
ガードをかためる戦法はそれほど強力ではなく、お互い殴り合いの展開になることが普通です。
どちらかというとアニメの世界のような突拍子もない動きはないため、ジャンプを絡めた上からの攻めや特殊な攻め方はあまりなく、基本的に横押しでの攻防がメインとなります。
よりリアルさを追求した格闘ゲームという印象ですね。

代表作としてはバーチャファイター、鉄拳シリーズがあげられます。

キャラクターの操作

格闘ゲームは主にレバーと数個のボタンを組み合わせてキャラクターを操作します。
いわゆるゲームのコントローラーというと真っ先に思いつくのはパッド式の両手で握ってポチポチするタイプのものを想像するかと思いますが、ゲームセンターでブームとなったジャンルのゲームということもあり、基本的にはレバー+ボタンでキャラクターを操作することになります。
レバーを倒せばその方向にキャラクターが移動しますし、ボタンを1個押せば対応した攻撃が簡単に出ます。
レバーとボタンをうまく組み合わせると必殺技と呼ばれる強力な攻撃も繰り出せます。
リアルの格闘技だったら1つのパンチを出すだけでも相当なトレーニングをしないといけないですが、ゲームだったらムキムキの筋肉がなくても問題なし(笑)
手元の操作だけで誰でも同じように多彩な技を出すことが可能というわけです。

格闘ゲームで勝つためには

格闘ゲームで勝つためには何が必要なのか。
言い出すとキリがないぐらいいろんなことが必要だと思いますが、あくまで全くの未経験者がこれから行う上で最低限必要かなと言うところであげると以下の通りです。

技の習得

格闘ゲームではレバーとボタンを組み合わせて操作することで様々な技を出すことができます。
これを適所で自在に出せるように訓練することが今後どの格闘ゲームを行う上でも重要だと考えています。
昔ゲームセンターで子供連れのご家族の方が、おそらく今まで格闘ゲームをプレイしたことがないであろう手つきで格闘ゲームをプレイされていたんですけど、いわゆるガチャプレイでレバーとボタンをとにかくやたら動かしたり押したりしまくるスタイルでした。
そうすると画面上ではとにかくキャラクターがむちゃくちゃな動きをし、唐突に必殺技が出てたまたま当たることもあれば、かわされて手痛い反撃をもらったりしていました。
それでも楽しめているのであればこれも一つのゲームとしての形だとは思いますが、せっかくなら理解した上でプレイしてもらいたいというのが個人的な思いです。
いわゆるスポーツというのは非常に歴史が長く、誰もが認めるすばらしいものです。
長期にわたりトレーニングを必死にこなし、知識と経験の積み重ねが結果に反映されます。
eスポーツとしてのゲームにもこれに多少なりとも近い要素がなくてはならないと個人的には思っています。
とはいってもそこまで身構える必要もなく、自分のペースでトレーニングをこなしていくことが重要だと思います。
複雑なコマンドを必要とする必殺技も息をするような感覚で自在に出せるようになれば、それだけで本当にキャラクターを動かしている実感を得られるはずです。

読み合いを理解する

格闘ゲームは要所の場面でよくじゃんけんに例えることができます。
じゃんけんはみなさんご存知のようにグーとチョキはグーが勝ち、チョキとパーはチョキが勝ち、パーとグーはパーが勝ちますよね。
格闘ゲームでも大まかに見ればそういう要素がいたる場面で起こっているわけで、相手のこの攻撃(チョキ)を読んでこれ(パー)を出して見事に当たったみたいなことが成立しているんです。
でもじゃんけんは勝つか負けるかしかありませんが、格闘ゲームの場合は勝った際に得られるリターンが技によって異なるんですね。
これを通せたらすごく有利だけど、はずしたら逆にすごく不利になってしまうような選択肢もよくあります。
そうするといきなりバクチはできないので、最初はお互い様子見でリスクの小さい行動をとりがちになります。
そこからいかに相手の動きを自分が支配してコントロールできるかが重要です。
じゃんけんをたった1戦だけ行うのであればそれはもう完全に運と言ってもいいと思いますが、100戦する場合はどうでしょうか。
途中で相手の手の出し方に癖や傾向があることに気づく場合がありそうですし、たとえば連続でグーを出し続けて相手のパーに何度も負けた状態で、ここぞいうときに裏切りのチョキを刺すみたいな戦法も考えられます。
要はその瞬間相手の読みを上回れば勝てるのが格闘ゲームであり、そのあらゆる場面をトータルで見て最終的に決着がつくわけです。

こうして書いてみると、格闘ゲームって結構深いんだなって思ってきませんか(笑)

コミュニティに入る

格闘ゲームを知るためには格闘ゲームを知っている人から教わるのがやはり早いです。
自分はたまたま格闘ゲームを遊んでいく上で、以前にも書いたように学生時代に出会った先輩がきっかけとして基礎力をどんどんつけることができましたが、いまやインターネットが発達したおかげであらゆる人と簡単にコミュニケーションが取れる時代になりました。
自分も当時ネット対戦オンリーでスト2をプレイしてきましたが、そこから国内の大会に誘われてゲームセンターの実機のスト2の世界に足を踏み入れることになり、これまた運よく周りの実力派プレイヤーにすごくよくしてもらって急速に成長できた感があります。
本当にコミュニティの存在は大きいと思います。
自分一人でやってもなかなか思うような成果は出にくいでしょうし孤独感でつまらなくなるかもしれません。
どうせならみんなでわいわいやれる環境に身を置いてみてはどうでしょう。
ちなみに自分なんかでよければ質問などいただければわかる範囲でどんどんお答えしていきますので、お気軽にご連絡くださいね!

 格闘ゲームはやる側も見る側も本当に楽しめるジャンルだと思います。
これからもますます注目されるジャンルになってくるでしょうから、これを機にあなたも格ゲーの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか!